ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

最終面談

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避難訓練は命懸け

2019年12月19日、8時半から、社会福祉事務所の新しい所長と家庭訪問員を交えての最終面談があった。

夫は終始硬い表情だった。

家庭訪問員がまず報告をし、学童で社会性に乏しい事を指摘されたのを受け、病院で社会性を身に付ける小グループでのセラピーがあるから、それをやってみたらどうかと勧めたが、どうやらこれもまた件(くだん)の社会福祉事務所が絡んでくるようなので、夫が簡潔に断っていた。

 

とにかく社会福祉事務所はこりごりなのだ。

 

確かに家庭訪問員は良い人で、訪問中も悪い事は何もなかったのだが、かなり精神的に参っていた時期であり、長期間トラウマを引きずり、鬱がよく出たのも事実だ。

 

最後に夫が、今後こういう事が他でも起こらないようにしてほしいと訴えていた。

療育園のたった1人の新米の若い保育士の妄想を鵜呑みにして、他の場所で話を聞こうともせずに強引に話を進めようとした罪は重い。

 

何処まで夫の訴えを真摯に受け止めたかは分からないが、取り敢えず、事が済んだから(家庭訪問が終わったから)良かったとでも思っているのだろうか。

私達は訴えるつもりはないが、こうやって他人が勝手に土足で人の家に入って来るのを、これ以上望みたくない。夫は特にそれが苦痛だったのかもしれない。

 

ともあれ、終わった。

終わってみて思うのは、こうでもしないと、私達では投薬も加配も外す事はできなかったかもしれない。

このままずっと病院や社会福祉事務所が介入する限り、この問題が出てくるだろうから。

それを少々手荒い真似でしか断ち切る事が出来なかったのかもしれない。事実、今はもう断ち切れたように思えるからだ。

 

当然、倅の近況報告に、夫はこれからも病院の先生とコンタクトを持つだろうし、私も神経を使って、学校や学童とコンタクトを持つとは思うが、あの時、腹の気持ちを信じて良かったなと今は心から思うのだ。

 

余談だが。

12月に入って直ぐに、お世話になった小児科病棟の先生と病院管轄の社会福祉事務所の所長と面談を持った。

日本の土産を持って行き、写真も見せた。

それから当然、家庭訪問の話になり、学校での話や学童での話にもなった。学校でも学童でも加配は必要なさそうで、しかも投薬も要らないような感じだ。できれば様子見でいってほしい。3か月か半年に一度報告をさせてもらえないかと夫が話した。

先生曰く、本当は年齢的に倅は診断する対象ではないらしいが、それでも申し出があるなら、しても構わないと言われた。

所長の提案もあり、結局は様子見となった。

 

その後、おねしょの話になり、夫が夜中に起こすと話すと、それは止めた方が良いと指摘された。ほらね、私が言ったでしょうが。

ご褒美作戦はどうかと提案され、こんなの上手くいくかなあ、だって無意識におねしょをするのにと思っていたが、効果覿面だった。

今は、殆ど布団を濡らす事がなくなった。

※※1年後の現在は、1日、おねしょをしなかったら、15分間のオンラインゲーム、1週間連続でしなかった場合は、30分のオンラインゲームとしてみている。1ヶ月連続は、まだ達成できていないが、長い目で見守っていこうと思っている。

 

もう一点。

あれ程書類を送りつけてくるのが好きな国なのに、この件に関しては、1年経った今でも終了したという知らせの書類は送ってきていない。

 

ここで一旦、このお話は終了とする。

長きに渡り、昨年、私達の身に起こった出来事を読んで下さり、ありがとうございました。

 

次回からは、現在の倅の日常生活、または何らかのテーマに沿って紹介していくので、皆様、生温かく見守ってやって下さい。