ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

トラウマはなかなか消えるものではない。

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倅作 言葉遊びの詩を作る宿題で

 

 

 

 

そろそろ家庭訪問も半ばが過ぎた頃か。

家庭訪問員が研修があるとかで、2週間お休みした。

その間は同僚の女性が代わりに来た、と言っても、始めの1週間は急病で来れなかったが。まあ、その前に顔合わせがあったから、それでチャラなんだろう。適当だな。

 

2週目に1回来て、また始めから話さなくてはならなかった。代行だからといっても、前もって担当者から大まかに話は聞かないのか、それともこれがドイツ流なのか。

相変わらず、療育園での話になると、トラウマになっているようで、涙が出て止まらなかった。「もう過去の話だから」と言われても、私にとっては過去ではない。現に今もまだ家庭訪問中ではないか。過去ではないのだ。

「一番恐れている事は何か」

との問いに、当然、子供達と私達が引き離される事と答えた。これしかない。

「そんな事は絶対にさせないから。約束する。その為に家庭訪問員の私達がいるのだ。普通なら家庭の味方になるべき社会福祉事務所が、このような失態をして、その為に貴女からの信頼を失っているのは本当に遺憾と思っている」

とも言われた。私は未だに鬱のままだ。

不信感ばかりが募る。

 

夫と仲が良かった病院管轄の療育関係のセラピストが夫に

「こういった場所は、一度中に入ってしまうと、どんどんドツボに嵌まるから気をつけた方が良い」

と忠告していたが、今まさにそんな感じだ。

倅には早期療育が大事だと思い、分からないなりにも必死で調べて家庭でやって来た。

そのサポートを本来する行政が、全く逆の事をやって、一家族を脅かしている。

 

学童に迎えに行くと、時々は友達と遊んでいるのが見える。登下校中も挨拶をする子供が多い。

倅は一人でも寂しくないらしい。

娘も私も同じだ。だったら無理に友達を作る必要はないと思う。私や娘のように、自然に友達ができるタイプではないだろうが、それでも何処でも友達はいたのだから、倅の言う「一緒に遊ばなくても友達は友達」を信じようと思う。

 

友達がいなくて困る時がある。

例えば、グループで作業をせねばならない時。誰からも声をかけられないかもしれない。そうなると、異常に孤独感に陥るものだ。

倅はどうするかな。

 

少し前になるが、現地校のPTAで1年生用のヘルシー弁当を作る準備を他の保護者とやった。たまに参加すると新鮮で良い。

私1人が東アジア人だったので、すぐに誰の親か認識されるが、私には誰が誰なのかさっぱり分からない。トルコ人とドイツ人のクラスメートの親と知り合った。

例のヘリコプターママもいたようだが、結局、どの人なのか分からなかった。

上記の2人の親に挨拶をされて、「貴方が倅君のママね」と言われ、一瞬「うちの子、悪い事してないか」と緊張してしまった。

一度遊んだ事があるようだとか、よく家で聞いているとか言われただけなのだが、倅の口からは、余り他の子供の話が出ないので、少々複雑になった。

 

そんな倅は最近反抗期なのか、事あるごとに反抗的な態度を取るので参る。

相変わらず忘れ物や失くし物が多いが、1日15分間のPCゲームをご褒美に失くさないように促すと、なんとか改善しつつある。いつか物で釣らなくても、できるようになるだろうか。