ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

義母の葬儀。

 

12月19日13時に、旧東ドイツ地方の夫の故郷で、義母の葬儀を執り行った。

その為に、18日の夕方、子供等が帰宅してから出発した。

途中チェコに立ち寄り、夜中に目的地に着いた。

 

夫も私も精神的な疲れや緊張もあってか、体調があまり良くなかったが、なんとか無事に辿り着き、そのまま布団に傾れ込んだ。

 

翌朝、遅い朝食を摂り、喪服を着込む。

娘は日本で一時帰国した際に、倅はドイツで購入したフォーマル、私は大昔、母が作ってくれた着物の喪服を着た。夫は黒のYシャツにスーツ姿だ。黒のネクタイは、自分の代わりに倅にしてあげていた。

 

義母からの遺言でキリスト教式にしてほしいとの事だったので、夫はそれを叶えるべく奮闘していた。新聞掲載や故人と親しかった人達に直接電話した。

3人の音楽隊を呼び、牧師も呼んだ。

埋葬する際は、花びらを巻いた。

音楽隊が奏でる旋律に耳を傾け、牧師が厳かに故人について、また聖書の一節を語る。

天気も良く、和やかな葬儀だった。

晩年の義母を良く知る人達が最期の別れに来てくれた。

 

アントン・ギュンターの『Feieromd』を最後に聴けたのは感動だった。


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アントン・ギュンターは義両親の故郷で有名なシンガーソングライターだ。

ドイツ文学の教授であり演劇評論家だった義父は、最期まで彼の生涯についての論文を書いていた。アントン・ギュンターはエアツゲビルゲ方言で故郷を懐かしむ歌を歌った。

 

今日と明日を乗り切れば、いよいよクリスマス休暇の始まりだ。

夫は今日も忘年会があるし、子供等も(多分)試験がないと思うので(これが微妙で、、普通はないと思うのだが、倅があるかもしれないと言うので、一応、試験勉強をさせた)、少し気持ちがのんびりできるかな。