ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

リアル正義先生+倅の話。

娘のギムナジウムには正義先生がいるらしい。

エーリヒ・ケストナーの小説『飛ぶ教室』には、正義先生という、子供達から愛されている男の先生が登場する。

ある日、娘が半ば興奮気味に話してきた。

娘は受け持ってもらった事がないが、彼女のクラスの半分の生徒は、過去にM先生に国語を教えてもらった。

この度、新米教師の参観をしに、このM先生が教室に入ってきたのだ。その時のリア充グループの態度は、正義先生に対するソレと全く同じだったそうだ。

「という事は、うちの学校の正義先生って、M先生かも」

と話す娘。

それは大層幸せだね。

生徒から愛される先生なんて、さぞかし教師冥利に尽きるだろう。

 

※※※※※

 

6月24日の日本語補習校では、高学年のみ対象で一泊二日の体験学習が行われる。

集合場所に集まった子供達は、保護者が見守る中、荷物を持ってバスに乗り込んだ。

宿泊場所ではキャンプファイヤーをしたり、ゲームをしたり、ご飯を作ったりするらしい。

567禍中は流石になかったが、通常通り、行事も行われるようになって体験学習も復活した。

なくなったり縮小したりする中でも、子供達の為にと色々してくれる補習校関係者には感謝している。

 

というわけで、今夜は倅と私の2人きりの夜となる。(夫は週末には義母の元に通っている)

 

ここのところ、倅はクラスの嫌味な男子とそのつるみ友達の男子から、アカラサマに嫌な態度を取られる事が多く、それで不愉快な想いをしていた。

倅が気に入らないのなら距離を置けば良いのに、こういうタイプは何故か執拗に絡んでくるのだ。

休み時間に嫌味な男子(嫌味君と勝手に命名)が倅を鬼ごっこに誘い、毎回ずっと自分ばかりが鬼にされるのがかなり嫌だった倅は、鬼に当たった時点で

「やーめた!」

と叫んで、自分はその辺にあったボールで遊び始めた。

嫌味君や他のメンバーは驚いたようだったが、倅がお構いなしにボールで遊んでいると、鬼ごっこに加わっていた仲良しの和み系男子(和水君と勝手に命名)がやって来て、一緒にボールで遊び始めた。

いつも鬼ごっこには和水君も一緒に加わるが、彼だけは、倅を執拗に追いかけて無理矢理当てて、鬼にする事はないのだそうだ。他にもよく2人で冗談を言って笑っているのを見かける。きっと気が合うのだろう。

 

さて、どうやら倅が取った行動で、その場の空気が変わったようだった。

 

それが先週末の話で、今週末は、だから余計にギクシャクしないか心配だったが、杞憂に終わったようだった。

休み時間に和水君と倅が遊んでいると、嫌味君がやって来て、一緒に遊ぼうと言ってきた。

それで3人で遊んだけれど、いつもの威勢は余りなく、結構穏やかに遊べれたようだった。

嫌味君のつるみ友達で、倅に皮肉を言う鶴見君は、喧嘩でもしたのか違う場所で遊んでおり、それで1人で倅達の所に来たようだった。

 

ふーん、成臍🤔

 

倅の勇気が、少しずつ、良い方向に変わっているのなら嬉しいものだ。

願わくば、現地校でも、夏休みまでの最後の5週間、穏やかに過ごせますように。

 

今晩はゆっくりのんびり、2人で過ごすことにしようっと。