ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

娘の話。2023 春

戦う娘。

 

男性と女性とでは、歩幅が違うので、どうしても男性の方が速く歩いてしまいがちだ。

娘とて、のんびり歩いていたわけでもないのに、後方からやってきた上級生の男子の方が歩くのがとても早く、今にも抜かれそうだったとか。

しかし娘も負けていない。

勝手に闘いを挑み、引き離し?に見事成功した娘は、それを誇らしげに報告してくれた。

 

これが夜だったら、結構怖いよね。

全然関係なくても、ドキドキしてしまう。

 

娘は夜には出歩かないが、中には街で友達と遊びまくってしまい、終電が過ぎたら、親に迎えにきてと電話してくる中学生もいるとか。

私なんて近所にある習い事で遅くなるのだって心配なのに、そういった話をその親御さんから聞かされた日には、ただただ驚くしかない。

つい最近、娘の同級生の1人が4人目の彼氏と別れたとの噂を聞かせてもらったばかりなので、早い子は本当に早いよなあ、、いやいや、今のご時世、そっちの方が普通なんだろうかと考え込んでしまった。

 

そんな娘は、今日は宗教の授業の一環で、ユダヤ関係の施設やらを巡る遠足に出かけている。

今年度は、歴史の授業で世界大戦を習っており、宗教の授業ではユダヤ教の研究発表をしなければならなかった。

娘は洗礼を受けていないが、一応夫の宗教であるプロテスタントの授業を受けており、今回はグループ毎に分かれて、ユダヤ教徒の墓地やシナゴーグと呼ばれる会堂を巡る。

近所にいるクラスメートは現在フランスに短期滞在中なので、初めて行く集合場所までは、私も一緒に行く事にした。

途中で乗り換えをして暫くすると、娘の顔見知りの女子が数名で乗り込んできた。娘の態度から親しそうな感じが垣間見える。

「もう大丈夫かな。お母さん、ここで降りても良い?」

と言うと

「えー!」

と驚きながら

「うん、まあ、いいよ」

と承諾。すぐに下車して、後ろを振り返ると、顔見知りの女子達は娘に話しかけ、一緒に近くの席に座っていた。

ちょっとホッとして、家路に着いた。