最近の子供達は、自分が格好が良いとか好きとか、そういった類いで褒め言葉をする時、
「クール」
という言葉を用いる。
例えば、
おばあちゃんはクール(おばあちゃん、大好き)
スポンジボブの親友のパトリックはクール(パトリックは格好良い)
近所のおばちゃんはクール(近所のおばちゃんは良い人)
私はクール(私ってイケてる)(ーー;)
とまあ、なんでもかんでも「クール」をつけて、感情を表現する。
そういう時期なんだろうが、たまにウザったくなる。
さて、ドイツの学校には宗教の時間がある。
子供が小学校に入学する時に、どの宗教か聞かれる。
子供達は洗礼を受けていないが、夫の宗教であるプロテスタントの授業に行っている。
※※宗教の時間は、カトリック、プロテスタント、倫理のどれかを選ぶようになる。最近は、イスラム圏からの子供も多くいる為か、学校によっては、イスラム教も特別枠で授業があったりする。
先生から
「聖書に出てくる国や街を知っているか」
との質問に、倅は
「イスラエルは、昔はカナンと呼ばれていました」
と答えて、先生を感心させたらしい。
その話を聞いて、私も感心した。
家では聖書の話を殆どしない。
宗教の時間に何をしたかとか、宗教に絡んでの歴史や文化の話をするくらいだ。
それもあって、カナンの地という名前を倅が知っているのに驚いてしまった。
聞くと、1年生の時に宗教の先生から習ったというではないか。
前の学校の宗教の先生には、娘もお世話になった。
先生は楽器も得意で、いつも歌を歌ったり、キリスト教とは全く無関係のDVDを鑑賞したりしていた。
時々、行事に絡んでの宗教的な話を出したりしているが、今の学校の宗教の先生のように、マルテイン・ルターの生涯とかの話はなかったように思う。
しかも、1年の半ばからコロナでロックダウンになり、必要最低限の国語と算数と生活以外の授業は二の次三の次にされてしまっていたので、大した授業はできなかった筈だ。
だからこそ余計に、倅がそんな事を覚えているのが不思議だった。
その話を、学校から帰ってきた娘に話したら、澄ました顔で
「あの先生はクールだから」
と返答してきた。
はいはい、分かってますよ(^_^;)
因みに娘の自慢?は、小1の時から宗教では1しか取った事がない。
※※ドイツでは1が最高、6が最低です。日本とは逆ですね。
娘曰く、苦手なフランス語で1を取るよりも、宗教で1を取り続ける方が本人の中では嬉しいらしい。
まあ、良いけど。
親としては、4番目に重要な教科であるフランス語の方を熱心に勉強して欲しいとは思うのだが、こればかりは希望通りにはいかないようだ。