倅が帰ってくるなり、宗教の時間で習いたての『マーテイン・ルター』の生涯を延々話してくれた。
マーテイン・ルターは、免罪符を持っていないと天国に行けないよっていう当時のカトリックの教えに疑問を持って、95箇条の質問をして物議を醸したり、ラテン語だった聖書をドイツ語に翻訳して、宗教改革をした人だよね。(大雑把な説明で申し訳ない)
この方の生涯を追った実写映画があり、個人的には役者さんが好きになれなかったんだわ。
それは置いといて、子供達は実は洗礼をしていない。
夫はプロテスタントで、義両親が見守る中で洗礼を受けれたらという願いで、未だに実現していないのだ。
義父は他界され、残された義母も高齢だし、今はコロナだし、これに関してはどうなるかよく分からないが、小学校に入学する際に宗教の時間を選ぶ欄で、2人共プロテスタントと記入して提出した。
ドイツの学校には宗教の時間があり、カトリック、プロテスタント、倫理のいずれかを選ぶ。
現在は移民の関係でイスラム教徒も多いので、学校によっては、イスラム教の授業を持っている。事実、倅の前の小学校では、イスラム教の時間が特別枠であった。
今の小学校にはないようだ。
宗教離れもあって、倫理を選ぶ家庭も多いが、我が家は敬虔な信徒ではないが、取り敢えず、プロテスタントの授業に行っている。
それで色々な話を毎回聞かせてくれる。
その内に娘が帰ってきて、2人であーだこーだと話し始めた。
娘は毎回宗教のテストでは満点なので、この手の話は大好物のようだ。
私は世界史レベルしか知らないので、ふーんと相槌を打ちながら晩御飯の用意をした。
そんな娘は、音楽の授業で、映画『アマデウス』を最後まで観賞したのだそうだ。
アマデウスっていうのは、音楽家モーツアルトの事だよね。
モーツアルトが謎の死を遂げて、犯人がサリエルだったんじゃないかっていう内容だったな。
あの映画を初めて観たのは中学生か高校生くらいの時だったように思う。とても衝撃的だった。
娘の学校の音楽の時間では、現在、モーツアルトについて習っているので、この映画を観ていたのだという。
先生はこの映画を通して、サリエル犯人説を否定して、映画の矛盾点をことごとく論破したらしい。
結構、この映画が好きだったんですけど(涙)
そういえば、娘の小学校時代のプロテスタントの時間でも、よく映画を観たらしい。
勿論、映画そのものは長いので、何回かに区切って観る。
あんまり宗教は関係ない映画も見ているから、完全に先生の趣向だろうけど、そういうのもあって、娘はその時間がとても好きだったようだ。