今週のお題「あまい」
大昔、こちらの同じ大学に通っていた日本人女性と知り合い、彼女の家を訪問した際に、お菓子作りが得意な彼女が私にもてなしてくれたのは英国風スコーンだった。
それが本当に美味くて感動したものだ。
真似して作ってみても、どういうわけか私が作るとス抜けな感じで、スコーンならぬ「コーン」になってしまった。
ちゃんと分量を間違えないで、火加減も気をつけたと思ったのだけれどな。
お菓子作りも奥が深い。
そんな事を日本の妹にチャットで話すと、彼女も真似して作ったようだ。しかし、随分硬くなってしまい、
「スコーンならぬ、ストーンになってしまった」
と返信してきた。
スコーンにはどうやら英国風と米国風があると知ったのは、その後に知り合った日本人女性が、日本の料理教室に通って作ったスコーンを写真で送ってきてくれた時だった。
英国風のスコーンは丸型にくり抜くが、米国風は円形になっているものを6等分に切り(四角形もある)、それをそのまま焼くようになる。
英国風は生地そのものの甘さは控えめ。ジャムやクリームをつけて食べるが、米国風は生地にナッツやチョコが入っている場合があり、ずっしりした食感が楽しめる。
個人的には英国風が好きだが、米国風だといちいちくり抜く作業がないのも楽ではある。
知人が食べさせてくれた苺ジャムとホイップクリームを添えた英国風スコーンは、素晴らしいハーモニーだった。
苺ジャムを買う度に、スコーンをまた作ってみようと思ってしまうのは、きっとこの甘い思い出があるからだろう。