7月7日は七夕なので、倅と一緒に飾りを作った。
ここでも何度か書いているが、倅は手先が器用ではない。
鋏の持ち方からして、ちょっと理解に苦しむような持ち方をしている。
折り紙を使って折ってみたり、鋏で切ってみたりする動作は指先の運動にもなるだろうから、機会がある度に一緒に作ろうと、誘っている。
最初は渋々やりはするものの、どうしても、私と自分の完成品とでは差が出てきてしまう。
本人的には悔しさもあるようで、
「もう1回、作ってみる」
と言うので、喜んで、新しい折り紙を差し出した。
我が家には観葉植物の『木さん』がいて、前のアパートから持ってきた。
持ってきた当時、危うく枯らしてしまいそうになったものの、元気に息を吹き返した。
この『木さん』に、前のアパートの時も、色々吊るしていた。
イースターの飾りもクリスマスの飾りも、七夕の飾りも。
本当はそれぞれ、吊るす木や枝は違う。
その為に、皆さん、わざわざそれ専用の木や枝を購入する。
でも、うちはやっぱり、この『木さん』に、いつでもおめかしをしてしまう。
ようやく完成した飾りを、バルコニーに行って、木さんに吊るした。
文句を言っていた倅だが、自分の完成品が吊るされると満更でもないようだ。
コヨリが不恰好なのはご容赦下さい。
亡くなった祖父がとても上手だったが、私にはその才能はないらしい。
ところで、毎週末通っている日本語補習校では、日本の行事も取り入れていて、先週末は自由にフロアで短冊に願い事を書けれるようになっていた。
補習校が対面授業に切り替わってくれて、本当に良かった。
こういった一つ一つがありがたい。
長きに渡り、ロックダウンで学校が閉鎖されてしまい、見通しが立たないまま、オンライン授業をしていたから、余計に『普段通りの日常』がありがたく感じてしまうのだろう。
さて、子供達は短冊に何を書いたのだろうか。
娘 休暇が長く感じますように。
倅 タイムマシンを作れますように。
夫 子供達の成績が上がりますように。
健康でいられますように。
私 家族が幸せでありますように。
七夕当日はドイツの私の街は雨という。
それでも、せめて一時だけ星に願いを込めて。