私はリュックサックが大好きである。
何故、好きなのかというと、手が空くから。
好きなブランドとかメーカーとか、そういう拘りは全くない。
ただ軽くて沢山収納できる物が良い。サイズは小さすぎず大きすぎず、なのが良い。
勿論、式典やら、畏まった行事の時には、TPOを弁えた服装や服飾品で馳せ参じる。その辺はちゃんと心得ている。
ただ、それ以外は、基本リュックサックだ。
写真のリュックサックは、数年前にリサイクルショップで偶然見つけて購入した。
中古品なので、正規の値段からすると、半額より、もうちょい安価くらいにはなっていたと思う。
黄緑色は自分の顔の色には全く合わないが、リュックサック内外合わせて9箇所も入れる場所があり、更に丈夫で未だにジッパー等の問題がない。
本当に、このリュックサックの買い物はラッキーだったと思う。
昔はそれでも、普通に手提げ鞄を持っていたり、ハンドバックやトートバック、襷掛けの鞄やら、はたまた買い物の際にはショッピングカートとか、用途に合わせて使っていた時もあった。
しかし結局はリュックサックの方が、自分には合っている気がする。
大昔からの日本の友人の1人が、リュックサックをこよなく愛していた。
学生時代からこちらにいて、その後、現地の人と結婚、そしてこちらで就職をしている今も、彼女はリュックサックを愛用している。
知り合った頃は彼女が語るリュックサックの利便性がそこまで理解できなかったが、今なら充分解る。きっと今だったら、彼女と熱くリュックサック愛について語れると思う。
ある時、ドイツの知人から
「いつもリュックサックを持って。変だ」
と言われた。
誰にも迷惑をかけているわけではない。彼女に対してもである。
昔は、杖を持つからリュックサックの方が便利だと言っていたのにな。
感情の浮き沈みがある人だから、何となく嫌味を言いたくなったのかもしれない。
そんな感じで聞き流していたが、一緒に出かけた際に、彼女が忘れていた物や欲しい物を、まるでドラえもんのポケットの如く、次々にリュックサックから取り出して手渡す私を見て、考えを改めたようだった。
ともあれ、私のリュックサック愛は当分は続きそうだ。