ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

LGBTに想う。

 

世間でもLGBTが認知されるようになって久しい。

大昔は禁断の愛として謳われたものだし、それ故に数々の名作も生まれた。

多くの著名人でも、実は同性愛者、もしくはバイセクショアルだったというような噂もあり、背徳的な雰囲気が漂い、それがまた彼等の人生をミステリアスに彩っていた。

 

既に2017年からドイツでは同性婚が認められており、何組も同性カップルが公に誕生している。

以前住んでいたアパートの下の階にも、外国人同士のレズカップルがいた。彼女達はその内結婚して、更に1人に子供ができていた。

何にせよ、彼女達を含む、多くの同性同士のカップルに、政治家や芸能人のカミングアウトは勇気をもたらした事だろう。

 

娘達の学校でも時々LGBTに関する討論が行われる。

大分認知をされてきてはいても、まだまだ世間の目は冷たいようで、偏見を持つような発言をする輩もいる。

そんな偏見に負けずに、自分の意志を貫いてもらいたいものだ。

 

認知度が高くなってきてからか、LGBTの方々も色々な方面で活躍するようになったのは良い事だと思う。

 

chiriyama-nikki.hatenadiary.com

 

 

私は昔からBL好きではあるが、実際はノンケを好きになると、両思いになりにくいんだろうなあと、BL小説を読みながら考えてしまう。

男女の恋愛でも両思いになるのは簡単ではない。それが同性ともなると、ましてや友達同士の場合は、なかなかに複雑だ。

ともすれば、今迄育んできた友情すらも壊れてしまう可能性だってあるわけだし。

そんな事をつらつら考えてしまった。

 

 

フォースター著の『モーリス』はひたすら美しい。

主役のモーリス(ジェームス・ウイルビー)に想いを寄せながら、プラトニックラブを貫くクライヴ(ヒュー・グランド)と、対照的に肉体関係を持つアレック(ルパート・グレーブス)。

とにかくヒュー・グランドとルパート・グレーブスが美しすぎて(ごめん、ジェームス)、それだけでも見る価値がある。

原作も読んだけど、どうしてモーリスみたいなのを美男子が惚れてしまうのか、低脳な私には理解できなかった。

 

でもまあ、普通男子にイケメンが惚れるという展開もあるわけだし、王道といえば王道か。