義母は団地住まいなのだが、各団地毎に大きな広場がある。
ちょっとした遊具があったり、ベンチがあるので、住民達の憩いの場として使われている。
ドイツ人は木と共に生きるのが好きなのか、家より大きな木をよく庭に植えているのを見る。
当然、この広場にも木が何本も植えられており、夫が子供の頃に木登りをしたり、イニシャルを彫った木もある。
その木に今は私達の子供達が木登りをして遊んでいる。
さて、前回の滞在中にはなかった木が、また1つ増えていた。
それが写真の木で、Picture Thisで確認してみると、里桜となっていた。
私達が昨年秋まで住んでいたアパートにも同様の桜の木を大家が植えていた。
その時、私にわざわざ
「日本の桜を植えたのよ」
と言ってきた所を見ると、私が日本人だから、というのも踏まえて、ホームセンターか何処かで買ったのだろうと思う。
そこだけ薄ピンク色に染まっていたので、興奮して義母や夫に
「あそこに桜がある!桜が咲いている!!」
と話して、窓から見せても、大した反響は得られなかった。
日本人にとっての桜は、本当に格別なものではあるが、ドイツ人にとっては、そうでもないのだろう。私が言うまで気付きもしなかった。少し寂しい気もするが仕方がない。
けれど。
また1つ、ここに来る楽しみが増えた。
それはとても良い事だ。