ドイツでは小2の途中から万年筆で書くのを習う。
それで、小2の頃、担任の提案で、12月にニコラウスが贈ってくれるクリスマスプレゼントの1つを万年筆にして贈る事になった。
勿論、万年筆は親が用意する。
倅は左利きなので、それ用の万年筆をAmazonで購入して、諸経費と一緒にこっそりと担任に手渡した。
その後、担任から万年筆と諸経費を渡された学年委員によって、子供1人ずつの名前が書かれた小袋に万年筆、そしてクリスマス用の小さなお菓子が入ったものを用意され、それを『ニコラウスから』各自に贈られた。
私が初めて万年筆を手にしたのは、高校入学の時だったと思う。
叔父からの入学祝いで、セーラー製だった。
ボールペンや普通のペンとは違う重みがあり、なんだか少しだけ大人になった気分がした。それでよく手紙を書いていた。
さてドイツでは万年筆で書く筆記体を、小2から習い始める。
最近の筆記体は、夫の時代とはまた違う形のようで、夫は「非常に読みにくい」と眉を潜ませていた。
それで先週あったオンライン三者面談で担任に質問すると、今は下記のような字体を習うとの話だった。↓
確かに、倅の字は、これに則ってはいるようだが、線からずれて書いていたりと、とにかく読みづらい。
ドイツでは筆記テストは鉛筆以外で書くようになるから、万年筆の出番は意外と多い。
高学年になると、万年筆で書いたり、普通のペンで書いたり、また筆記体であってもブロック体であっても、読める筆跡であれば構わなくなる。
という事は、低学年から普通のペンで書いたって良いじゃないか、わざわざ筆記体を練習しなくても良いではないかとも思うけれど、日本でも毛筆習字とかあるのだし、それだって、普段は使わないよな、、、。
筆記体は、ノートにメモする時には当然早く書けるのだから、そういうのも習っていて損はない、とドイツ人の友達は言っていた。
更に彼女は続ける。
昔の人達は、Sütterlinという文字体もまた習っていたそうで、自分のお婆ちゃんは書けたし読めたけど、Sütterlinで書かれた手紙は、自分は全く読めない。
と。
さて、そんな倅の万年筆だが、案の定、壊れた。
クラッシャーの倅だから壊れるかなと思っていたが、書く際に先端部分を逆に向けるようで、インクが出にくくなり(当たり前だが)、無理矢理その状態で書こうとするから、ペン先が歪な形になっていた。
更に授業中はナーバスになるのか、無意識にクリップの部分を噛みちぎってしまっていた。(写真 向かって右側参照)
流石に、これでは遺憾と思い、新調した万年筆は、クリップ抜きで、両方の手兼用にした。(写真 向かって左側参照)
本当は左手専用の万年筆を買いたかったが、自宅に大量に詰め替え用カートリッジが残っており、店に置いてあった左手専用万年筆のカートリッジを見るに、もしかしたら使えないかも、、、と思い、結局、両手兼用の万年筆を買う事にしたのだ。こちらだと、今持っているカートリッジも使えるし、何よりも、安価だったので、それはそれで良かったかもしれない。
下校してきた倅に、早速使い心地を試させると、バッチリ👍と言ってくれた。
ともあれ、大事に使って欲しいものだ。