『ジョジョの奇妙な冒険』のサンドマンの事ではありませんw
夫が子供の頃からずーっとある東ドイツの『サンドマン』。
1959年に制作され、以来変わらずお茶の間の子供達に眠気を誘う役割を担っている。
サンドマンは子供達の元にやってきて、お話を聞かせる。(テレビのスイッチをつけるとお話が流れるという仕組み)
お話は人形劇であったりアニメであったり、朗読であったりと色々だが、大体5分くらい。
その後、サンドマンは背負ってきた大きな砂袋の中の魔法の砂を子供達にかけて眠りを誘うのだ。
つまりは登場から退場までは10分ほどなのだが、ドイツの幼稚園児は、サンドマンのお世話になるのだ。
時間帯も夕方の18時50分。19時にはお終いなので、子供達のテレビの時間もそこでお終いとなる(予定であるが、今頃はもっと長く観てる子も多いよね(^_^;)
サンドマンは世界中、否、宇宙中の子供達の元に行く。
日本にも訪れた事がある。
富士山があり、神社の鳥居があり、母親は着物を着ていた。
座敷に招待されたサンドマンは、礼儀を心得ているようで、お辞儀をした。
子供の1人がテレビのスイッチをつけると、お話が出てくるようになるのだ。
お話が終わると、砂をかけ、子供達が目を擦った頃合いを見計らい、彼はまた去っていくのだ。
西ドイツも東ドイツに対抗?してサンドマンを製作した事があるが、髭なしにしてみたり、冒険譚っぽくしてみたりして、
「こんなのサンドマンに非ず!!!」
と反感を買い、今でも古い髭ありのサンドマンがブラウン管に登場する。
聞かせるお話は新しかったり再放送だったりするが、日曜日はいつも東ドイツでお馴染みの人形達のお話が再放送される。
サンドマンは欧州の伝承に出てくる妖精のような存在だ。
砂袋に入っている魔法の砂を目にかけると、人々は眠気に襲われてしまう。
ちっとも寝たがらない子供への脅し文句は
「サンドマンがやってくるぞ」
だったらしいので、ドイツでは昔から子供達には恐れられている御仁だったようだ。
今では可愛らしいヲッさん子供みたいな感じになってしまっているが、『サンドマン』をテレビでたまに見る度に、夫や義母はノスタルジックに駆られている。
娘にとってのサンドマンも『スポンジボブ』を知らなかった頃の懐かしい存在らしい。
倅は、、、そうでもないみたいだけど。