ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

ありふれた日常は奇跡の連続

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コロナで全世界が振り回されているが、ドイツでもそれぞれの州によって教育庁が打ち出す方針が常に変わっているので、毎回、スマホで確認せずに、紙に印刷して見直すようにしている。

 

現段階では、

 

1〜7年生までは普通授業。

感染者が少ない地域にある学校の8〜11年生は、分散登校とオンライン授業。

感染者が多い地域にある学校の8〜11年生は、オンライン授業。

12年生(最終学年)は普通登校。

 

となっているようだ。

 

オンライン授業といっても、娘のギムナジウムのように、課題を時間内に入れるだけ、たまに交流を持つ意味での顔合わせをする学校もあれば、がっつり6時間、時間割通りでオンライン授業を突き進む学校と様々だ。

 

因みに試験は今日で最後となる。

娘は本当は今週金曜日や来週にも試験はあるのだが、クリスマス明けまでお預けとなってしまった。今日はまあまあの手応えだったようだ。

 

二者面談はうちの学校は各教科毎に電話で対応をしてくれる。地域によっては、Teamsのオンライン面談を持っている。

昨日は倅の学校の二者面談を持った。

学童を辞めたのとほぼ同時に、担任からの勧めで、週1回の補習授業に参加しているが、評価は高いようで一先ず安心した。

今日の夜は娘の方の二者面談がある。

5教科程面談の予約を入れたので、今日はかなり忙しくなりそうだが、少しずつ苦手教科の成績も上がってきているから、今後の対策を聞く意味でも良いだろう。

うちは数学教師との面談予定は始めからなかったが、仮に予約を取ろうとしても既に空きがなかった。皆、数学に苦しめられているようだ。

 

子供達は授業中も登下校中もマスク着用し、宗教や音楽など、一部の授業がなくなってしまい、遊戯施設や習い事の中止や閉鎖を余儀なくされている。

そうやって頑張ってはいるものの、一向に改善の兆しが見えないのは、一部の人達が闇パーテイをしたりして、そこから感染が巻き起こっているので、学校よりも、もっと他を取り締まった方が良いのではないかと思う。

靴屋で並んでいた人が警察に連行された。

どうやら並ぶのに疲れてしまい、暴れたらしい。

皆、心に余裕がなくなってきている。

 

子供達も大変だが、先生達も大変だ。

ある先生は、最初のロックダウンの時に即退職した。

家庭学習で全てやってくれと、丸投げしたらしい。その学校は早々にオンライン授業を取り入れていたが、代行が来ても、生徒との交流が全くない状態で終わったという。

大人が本気を出すか出さないかで、子供も変わってくるようだ。

当然、試験の成績も散々となり、こんなに酷いなら、いっそのこと留年をした方が良いのではないかと本気で思う親も出てきている。

 

また自分の学科は別に重要ではないからと、試験放棄を勝手にする教師もいるようだ。

とにかく、先生達も大いに振り回されている。

 

そんな中であっても、せめて子供達が喜ぶならと習い事や部活動に携わる先生達はそれぞれ工夫をしてくれ、その熱い想いに頭が下がる。

娘は週1回のチェス部に行くのを、とても楽しみにしているのだ。こちらは希望制になってしまったので、先週は娘1人だけだったが、その分先生と一緒にチェスができて、嬉しかったようだ。

こんな状態だから来週はどうか分からないが、もしあるのなら、今年最後のチェスの部活動に行けれたらと思っている。

もう習い事は直接行くことはできなくなってしまったが、週末には娘の武道の先生が一瞬うちに立ち寄って、クリスマスプレゼントを届けてくれるらしい。

長い期間、zoomで習い事をしている場所もある。

 

学校も習い事も、評判の良い先生や厳しい先生とか色々いるが、それでも学校に行ける、授業を持てるというだけで奇跡なのだ、つまり何でもない日常は奇跡の連続から起こっているのだから、いつも感謝の心を忘れずにいないといけないと思うのである。