ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

チェスはスポーツ

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※本当は体育の授業でもマスク着用です。

 娘の通うギムナジウムの先生は、2つくらい掛け持ちの教科がある人が多いようだ。

その中でも1番相性が良い?コンビネーションは数学と体育のようで、数学の先生が体育も教えている。

先生は、テストの結果を早い時にはその日の内に返してくれ、生徒泣かせで有名らしい。

国語の先生は、大体歴史や社会、地理なんかと掛け持ちしているようだ。従って、それらのテストの返却はとてもゆっくりとなる。

どうしても、答えが1つのものとそうでないものとの差が出てくるようだ。

 

コロナ禍に伴い、数学の先生は1つの野望?を達成したらしい。

それはどうやらYoutubeデビューして自分の数学の動画をアップする事だったようで、Teams導入前まで毎週送られてくるYoutubeのリンクをクリックして、娘は課題をこなしていた。

既に受け持っている生徒の数だけチャンネル登録があるようだ。因みに娘も登録をしている。

 

先日、体育の時間に、娘達に聞いたらしい。

「この体育の時間の他に、何か運動しているか」

今は習い事も行けないのに、運動も何もないだろうと思ったが、娘の切り返しに笑ってしまった。

「私は、毎週水曜日にチェスをやっています!」

チェスは頭脳戦、頭のスポーツと呼ばれている。先生も笑ったらしい。

 

なんとなくの印象だが、ドイツの教師って、そこまで言うのか!?と驚くような発言をする。

他の生徒がいる前で、対象者の子供に

「あなたはもっと勉強しないと、このままだと落第か、下のレベルの学校に行ってしまうよ」

と言ったり、激しいえこひいきではないが、大好きな生徒の成績が悪いと、皆の前でこれでもかと慰めたり、とにかく自分の感情に素直な印象を受ける。

日本だと、モンペが怒ってこないかというような発言も、ちょくちょく耳にする。

その度に、軽いカルチャーショックを受けてしまうのだ。

その代わり、子供達もそれを受け入れて、自分達もとても自由に発言や行動をしているように見える。

 

さて先生の授業をクラスで人気者の男子が妨害したそうで、罰として、マフィンを人数分作ってくる事となり、本当に作ってきたらしい。

 こういうところがドイツらしいなあと思うのである。