ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

親の遺伝 

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基本的に日本人とドイツ人の髪質は違う。

 

私の髪は剛毛で、しかも多い。おまけに絡みにくいので、髪を結っても全然可愛くない。三つ編みは縄のようになる。夫が冗談で、私の髪で髭剃り用のブラシを作りたいと言った程だ。それで肩が凝って仕方がない。

大昔はドイツの美容院で髪を切ってもらっていたが、大抵は何故かおかっぱにされてしまうし、髪を染めてもらっても真っ黒にしかしてもらえないので、違和感がありすぎる。

それで今は、2年か3年に一度、帰国する際に、思いっきり透いてもらい、長さは肩くらいまでにしてもらう。帰国するまでは、自分で適当に髪を切り、自分で染めている。

どうせ髪を切っても、ヘアゴムで1つに束ねるだけなので、周りからは気付かれない。

というか、誰もアジア人のおばさんの髪型なんて気にも止めないだろう。

夫は私の髪の長さにこだわりがあるので、思い切ってバッサリ切ってもらうのは無理だが、それでも日本に帰った時は、今風の髪型で、自分に似合う感じにまとめてもらえるので、帰国が待ち遠しい。

大きな街には日本人の美容師さんがいて、そこにわざわざ予約を取って行く人もいるが、根が貧乏性なので、一度もした事がない。

 

さて今でも時々夫が口にするのだが。

娘の髪質が自分に似てしまって、それが本当に残念なのだという。

男の子なら将来禿げるかもしれないが、女の子の場合は、それは免れるし、そこまで薄毛でもないよと言ってみるものの、夫にとっては、とにかく薄毛が残念なんだそうな。

それもあって、娘が3歳くらいの頃に、一度髪をベリーショートにした。ハリーポッターのハーマイオニー役のエマ・ワトソンが、ハリーポッターを卒業後、ベリーショートにして話題になった。写真を持っていって、これと同じくらいにして欲しいとお願いしたのに、美容師さんが張り切ってしまい、更に短く切ってしまった。

短く切ってもらったのには理由がある。

そうする事で、強い、しっかりした髪になると言われているからだ。

しかし大して変わってない気がする。

まあ、別に悲観する程薄毛ちゃんではないが、確かに、同じように独日ハーフの子供達が通う補習校でも、娘は少ない方だと思う。

娘自身はちっとも気にしておらず、

「髪を洗っても、すぐに乾くから便利だよ」

とノホホンとしている。

 

そんな娘でも、髪を切るのはご法度らしい。例のベリーショートヘアがトラウマにでもなったのかと心配したが、そうではないらしい。なんでも、彼女の髪は3ヶ月に1cmくらいしか伸びないから、髪を頻繁に切ってほしくないのだそうだ。

ほぼ毎月、オカン床屋で髪を切らないとブロッコリー頭になる倅とは正反対だ。

娘の髪は細くてまとまりにくい髪質だから、ゴムで1つに括っても、すぐに取れてしまう。

 

しかし前回の帰国時に買ったブラシが非常に合っているようで、それで髪をとくと、髪艶が良くなり、まとまって見える。

時々実母とwebカメをするが、

「髪の毛が多くなった。綺麗にまとまっている」

と言ってもらえ、本人も満足そうではある。