ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

これ、なーんだ。

 

梳き鋏である。

 

私の髪は直毛で剛毛で、しかも多毛だ。

夫が長髪好きなのもあり、付き合い始めた頃から、ショートやボブはしなくなった。

 

そうなると、困るのは散髪である。

 

現在、ドイツに住んでいる。

近所の美容院で何度か切ってもらった事があるが、大抵は眉毛の辺りでぱっつん、おかっぱのロン毛にされてしまう。

そして満足そうに頷かれるのだ。

なんかもう、亜細亜人には絶対にコレという呪縛でもあるんじゃないかと思う程、毎回やられてしまう。

稀に、ちゃんと似合う髪型にしてくれる美容師さんがいても、次に行くと、彼女は辞めた後で、結局は他の人が担当に就き、またぱっつん状態にさせられてしまう。

 

大都市なら、日本人の美容師さんがいて、その人にお願いする事もできるのだが、流石に気持ちが萎えてしまうのだ。

日本に一時帰国する時にキチンと切ってもらうようにして、それを心待ちにしながら今は自分で適当に切っている。

幸い、少々髪がガタガタになっていても、1つに結ぶので、余り違和感がない。

 

さてそんな自分の髪だが、困った事があった。

とにかく多いのだ。

ヘアゴムが耐えられなくて、いつも切れてしまう。

まず最初に自分で長さの調節の為に切り、後ろを揃えるのは、娘に切ってもらう。

「お母さん、、、切れない」

やっぱり、普通の髪切り用の鋏では切れないらしい。

三つ編みをすると全然可愛くない。まるで縄でも編んでる錯覚に陥る。

取り敢えず、なんとか切ってもらうが、どうにもこうにも、頭が重くなる。

量が多いから、髪を少々短くしただけでは、直ぐに重く感じてしまうのだ。

 

こちらに住んでいる日本の友達の1人は、日本で梳き鋏を買って、自分で切っていると教えてくれた。

そんな事ができるなんて凄いなと感心していたが、私も密かに梳き鋏を買ってみようかと思っていた。

探している最中には見付からないようで、暫くは梳き鋏の事をすっかり忘れてしまっていた。

 

9月から新年度が始まる為、倅と一緒にノート類を、少し大き目のドラッグストアに買いに行った時だった。※※ドイツでは、文房具品はドラッグストアでも購入できます。

 

以前はなかったのに、梳き鋏が他の散髪用の鋏の横に並んで掛けられてあるではないか!

 

これはもう、買うしかないだろう。

 

家に帰って、ウキウキしながら、早速髪を切ってみる。

外側や髪全体を梳くと、髪が伸びた時に非常に不恰好になるのは経験済みなので、内側のみを梳くようにしてみた。

そうする事で、ボリュームがかなり抑えられ、しかも髪の長さも調整できる。

自分でできるか心配だったが、頭の中でシュミレーションを何度もしていたからか、割と簡単にできた。

これで当分は、なんとか凌げそうだ。

 

ついでに倅の髪も梳いてみた。

夏なので、量だけでなく、思いっきり短くもしたら、随分小顔になった。

 

 

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