あと数週間で、子供達が待ち望む夏休みとなるが、それはつまり、ドイツでは年度納めを意味する。
ドイツでは9月初め、7月納めとなるのが通常だ。以前、スクールカウンセラーに
「日本は4月初め、3月納めだ」
と話したら、
「そちらの方が良いなあ」
とコメントを頂いて、ちょっぴり嬉しかった。
娘が4年間過ごした小学校では、毎年、登校最終日の放課後に、クラスで近くの湖で泳いだりピクニックをしたりした。
倅も2年間、そこに通ったけれど、丁度567禍となり、結局何もしなかったように思う。
3年になってから倅は現在の小学校に通うようになったが、打ち上げみたいな持ち寄りパーテイを教室でやっていた。
クラス単位ではなく、学年単位で体育館で持ち寄りパーテイをする場合もあるようなので、教師によって様々なのだろう。
そういえば、娘の幼稚園は隣街にあったのだが、アメリカのカレッジの卒業式さながら、ガウンと角帽に身を包んだ園児達を親が見送った。
この卒園式を企画した園長先生は、愛情深くきめ細かい指導で保護者からの信頼も厚かった。
学校や幼稚園というのは、やはり教育者のカラーがとても大きく影響するなと思う。
今の園長は違う人なので、こういった卒園式はしないだろうけれど。
さて今の時期、私の住んでいる地域ではクラス写真を撮る学校が多いようだ。
先日、ギムナジウムからクラス写真の注文メールが届いた。それを見て、欲しい番号と枚数を指定し、お金を支払う。
倅の小学校では、任意で1枚購入するようになっている。
娘の小学校では、個人写真まで撮ってくれていた。(もし希望するなら、お金を支払って個人写真も買う。数枚のシールになっていたので、何かと便利だった)
やっぱり567禍前後では対応が全然異なってくるし、頼む写真館にもよるのだろう。
娘のギムナジウムのクラス写真をHP上で開いてみると、15枚程度の写真が閲覧できるようになっていた。
最初の3枚くらいは普通に笑顔で写っているが、後になるにつれて、子供達のおちゃらけた写真が続いた。どうやらカメラマンが
「好きにしてくれ」
と要請したらしい。それで、皆思い思いのポーズで写真に写っていた。
その中に、全くポーズを崩さない女子がいた。
クラスでもきゃわいいと評判の女子力と意識が高い系の女子だった。
他の連中のおバカなポーズや変顔に屈せず、ひたすら自分のキメ顔キメポーズで微動だにしない。
凄いな。
やはり意識が高いとなると、ここまで徹底するものなのだろうか。
そういえば、私の小中学校の同級生にも、全く同じタイプの女子がいた。
自他共にきゃわいいと認めており、社会人になりたての頃か、それとも大学生の頃か忘れたけれど、地元のミスなんとかになっていた。
そんな彼女と一度だけ、プリクラの連写をした事がある。
色々表情を変えた間抜け面の私の隣で、キメ顔を全く崩さずに、常に同じ笑顔で写っていた彼女。
そんな彼女と、娘の同級生を重ねてしまった。
そういえば、何処となく性格やら色々なものが似てる気がする。
こういう人は、世代や国籍を越えて、一定数、何処にでもいるという事か。
私の元同級生、元気にしているかしら。
唐突に会ってみたくなった。