ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

それぞれの推し活。

皆様は「推し活」をしていますか。

「推し活」とは、大好きな対象物を愛で応援する事をいうそうなのだが、一般的には、ライブに行ったりグッズを買ったりして応援する事なのだと認識している。あと聖地巡礼を定期的に行なうのも推し活の一環だと考えている。

 

腐女子の自分の場合、少々歪んだ推し活をしているように思う。

例えば、先日は推しメンが主演した映画を気が済むまで繰り返し鑑賞しまくっていると、自分が気に入っているシーンで腐女子フィルターが発動し、BLとは全然関係ない緊迫な超真面目なシーンがあらぬ方向へいくようになってしまった。

この事を同じく腐女子の実妹にLINEで送ると、👍と反応してくれた。

 

それを同じ推しメンを持つ娘に喜んで話すと

「OMG、お母さんと叔母ちゃんは何かズレてる」

と呆れられてしまった。

そういうものなんだろうか。

 

そんな娘には、私との共通の推しメン以外に、推し伽羅が存在する。

それは自分のオリジナル伽羅達だ。

娘は長期ロックダウン中にゲームアプリGacha Clubで作ったオリジナル伽羅を持ち、それを使って沢山の物語を作っている。

親の欲目もあるが、伽羅達は皆、大変魅力的で、物語の内容もかなり入り組んでいる。

それをほぼ毎晩、私に熱く語って聞かせてくれる。

始めは頭の中でそれらを動かしていたが、いつしか自分でイラストを描くようになり、そこから漫画化や文字化するようになった。

それが楽しいらしく、休み時間も授業中も、ふと思いついたら、落書きしながら作品を作っていっている。お陰で絵がかなり上達した。

娘は料理や菓子作りを好んでしない代わりに、伽羅達の誕生日には、彼等を祝うイラストや漫画を描いたり動画を作ったりしている。

その物語は何代も続いており、各世代によって主役が異なる。

しかし基準となる伽羅がいて、彼が死ぬと、何世代も続いた長編譚も終焉を迎える。

 

娘は創作活動やオリジナル伽羅の事を、友達には話していない。

彼女曰く、恐らく誰にも理解されないだろうから、わざわざ言う必要もないと。

なので、彼女の大切な伽羅達を知っているのは、今の所、倅と私のみだ。

 

創作活動をしていくと、伽羅達がたまに暴走するようになる。

創り手としては、こっちの方向にいってほしいのに、どうしても、あっちの方向にいってしまうのだ。

創作活動をしている人は、こういった現象を体験をされた事があると思うが、私と娘は、それで話が盛り上がった。

まだそういった経験をしていない倅は、この感覚を共有できなくて悔しいようだ。

 

ただ1つ、困った事がある。

それは推し伽羅愛が強すぎて、よく私に

「お母さん、私の伽羅を描いて❤️」

と言ってくるのだ。

それで描いてやると、やれ髪型が違う、雰囲気が違うと煩い。

自分の愛する伽羅達を丁寧に描いてほしいという気持ちは非常に解るのだが、もうちょっとお手柔らかにお願いしたいものだ。

 

 

 

◆◆◆おまけ◆◆◆

実は結構前から飾っていたお雛様。

1月の誕生日に、夫から桜の香りがする蝋燭をもらったので、毎晩点けている。

温かい光に照られさて、お雛様の表情も和らいでいるように見える。