ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

思い出を手繰り寄せて。

現在、私達はザクセン州の義母宅に宿泊している。

義母は入院中なので、毎日見舞っているが、毎回病院に入る前にコロナテストを行う。更に面会時間も決まっている為、四六時中訪問する事はできない。

見舞いをする際に、ドアの前に設置されている使い捨ての作業着と手袋を着用せねばならない。勿論、FFPマスク(倅はOPマスク)着用も義務となる。

 

夜は子供等の話し声を聞きながら眠りにつくのだが、最近は喧嘩が多かったのに、昨夜は少し違っていた。

娘が

「何か歌って」

と言った事で、倅が2人で歌えるものを選んだ。そして2人でハモりながら仲良く歌っていた。

すぐ隣で寝ている私になんてお構いなしだ。

 

コロナ禍の長期ロックダウン中、ゲームアプリのGachaClubでオリジナル伽羅を作り、YouTubeで興味のあるアニメや歌を視聴しながら遊んでいた時に覚えた歌だった。

娘が「懐かしい!」と大喜びで、「もっと歌おう!!」と言う。

倅も頷いて歌う。

2人のハーモニーが闇夜に溶け合う。

 

しかし、見事に英語の歌ばかり(~_~;)

そうか、あの時期に娘は英語が得意になったんだった。

英語が苦手だったのに、興味がある動画に限って殆どが英語になっていて、倅に翻訳をしてあげている内に得意になったのだった。

 

その内、娘が

「これから2つ名前を言うから、どっちが好きか教えて」

と提案して、名前を言い始めた。

それに答える倅。

興味深いのは、娘はこれ等の会話を全て日本語でしていたが、倅は時々ドイツ語になっていた。

娘が日本語で質問するのを倅がドイツ語で、もしくは日本語で返答する、そんな感じだ。

幸いにして文章に他言語の単語が混ざったりする事は一切ないので、ここは敢えて黙認。

 

最近は、2人の興味の方向性が変わってしまい、その為、会話が少なくなりお互いの好みを認めれなくなり喧嘩が多くなっていたが、こうやって昔の思い出を掘り起こしてみながら、お互いの共通点をテーマに遊ぶ(会話する)のは良い。

同性の兄弟の場合は、共通の趣味や好みが長く続き、大人になっても会話できるだろうが、異性の兄弟姉妹の場合はそれも難しいのだろうか。

勿論、異性の兄弟姉妹で大人になった今でも仲が良くて、同じ趣味を持っている人も沢山いるから一概には言えないから関係ないか。

同性の兄弟であっても、相性が悪く、今では絶縁状態の人だっているし、絶縁まではなくても、距離を置く人もいる。

親の立場になった今は、自分の子供等が大人になっても、力を合わせて生活していってほしいと願って止まない。

 

子供等は、また一緒に〇〇を観よう!と言いながら夜が深けるまで会話を弾ませていた。