ドイツの学校には制服がない。
当然、体育服も自由なので、皆それぞれ自由に動きやすいトレーナー等を持ってきている。
現在は男子と女子は分かれて体育をしているが、今年に入ってから、クラスメートの男子がペアルックでアルゼンチンのメッシのユニフォームを着て体育の授業に参加していた。
そうそう、こっちの男子ってサッカーのユニフォームを着るよね。まあ、いいけど。
以前はバラバラのスポーツウエアだったのに、まるで示し合わせたかのように2人で着ているので、娘の腐女子脳は目まぐるしく動き妄想が膨らんだそうな。
そんな娘は、最近、自分はニートなのではと気付き、愕然とする事態となった。
どうやら習い事や学校で、放課後に何をしている?という話になったらしく、
「学校が終わったら、まっすぐ家に帰る」
と答えたら、周囲から驚かれた。そして
「もっと今を生きようよ。青春しようよ」
と嘆かれてしまった。
そういう彼等は放課後は数人と連れ立って街に繰り出し、毎日楽しく遊んでいるのだとか。
学校には普通各自ロッカーがあり、大抵の子供はそこに教材を入れておくので、登下校は身軽だ。娘は全ての教科書を持って帰るので、どうしても重くなる。
部活が終わってから帰ってくると、既にヘトヘトになっており、その後、週2回の日本の某武術の習い事やらで、流石に、毎日街に出かけたり、友達とお喋りをしながらウインドウショッピングをする元気はないようだ。
事実、疲れ過ぎたら、夕飯まで爆睡している時もある。
だからと言って、友達がいないわけではない。
毎日のように、チャットで会話している友達が複数人いるし、誕生日会に呼んでくれる友達もいる。
社交的な人は他者と交流を持つ事で元気になるが、内向的な人は、1人で好きな事をして体力を蓄えている。
それぞれの生活スタイル、交流の仕方で『今』を生きていたら、それで良いのだと思う。