娘の通うギムナジウムには、色々なタイプの子供や大人がいる。
皮肉屋の少年は、ヒネクレ発言が多すぎて、周りから煙たがられているが、そんな彼を認めて、受け入れている学童の先生がいる。
土曜日には恒例のミュンヘン日本語補習校に家族で行ってきた。
今迄はコロナ禍で校舎内の中庭にも入れなかったが、今日から入れるように開放されていて、運営委員会には感謝しかない。
久々に和気藹々とした雰囲気の中で、子供達を待つ事ができた。
翌日の今週日曜日は日本祭りがミュンヘンの英国庭園である為、補習校からも幼稚部の子供達が踊りを披露するので、中庭では、放課後にその練習が行われていた。
さて、今日はLGBTQ+関係の集会があったようだ。
それに便乗する形で、ウクライナ関連の団体も参加していた。
久々に市庁舎付近を通ると、沢山の人達で賑わっていた。
段々と日常に戻りつつあるのが嬉しい。
確かにコロナ陽性者はじわじわと増えてきてはいるだろうが、それ程危険視するものではないと判断した人も多いのだろうか。
野外でマスクをする人は、それ程多くなかった。
パレードがそっち方面なので、普段滅多に見られない出立ちの人達も大勢いた。
ミュンヘンには日本の食料品やちょっとした雑貨が売られている店がある。
そこに初めて見る大柄な店員さんがいて、流暢なドイツ語を喋っていたので、てっきり、こちらで生まれ育ったのかと思っていたら、レジの際に話しかけてきた。
「中国地方出身ですか?」
はい、そうですと答えると、何処から来たのか尋ねられたので、話すと、彼はお隣の県から来たと言う。
私が夫に話す言葉に訛りがあり、それで気付いたのだそうだ。
そして懐かしくなって、話しかけたのだという。
こういう出会いも嬉しいものだ。
是非とも、また中国地方あるある話で盛り上がりたいものだ。
時間になると、人形が出てきて、音楽に合わせてくるくる回る。
時計台のオルゴールが鳴り止むと、設置された野外の舞台から、LGBTQ+で用意された音楽が鳴り響いた。ドイツ人って、こういう所が律儀だよね。ちゃんとオルゴールが鳴り止むのを待ってから音楽を流すんだもんね。
楽しそうで何より。