今日は本当は午後から、街中にある矯正歯科に子供達を連れて行かなければならなかったのだが、外は吹雪いているので、在宅勤務をしている夫が車で連れて行ってくれる事となった。
こういう時、ある程度、融通が利く仕事だとありがたいですね。
先週から、クラスの敵対する男子(と言っても、倅が敵対しているわけではなく、向こうが一方的に倅を敵対しているのだが)とのイザコザがあったものの、徐々に改善されつつある。
親が介入した方が良い場合とそうでない場合があると思うが、どうやら親は介入しなくても、学校の中で自分で解決していけているようだ。
親である自分は、倅の話を良く聞き、その都度、励ましたり助言を与えたりしているくらいだ。勿論、毎日ヤキモキしながらとなる。もっとどっしりと構えていれば良いのだろうが、なかなかそういうわけにはいかない。
ともあれ、少しずつではあるが、クラスメートから良い評価をもらえる事も増えてきた。
最近は、倅の為に夜に本の読み聞かせを復活した。夫は夫で、ドイツ語の本の読んであげている。
倅は寝る時に自分で読んでいるのだし、もう必要はないかもしれないが、誰かに読んでもらった本を通して、何かを感じてくれたら良いなと思っている。
昨夜読んだ本↓
こちらの中にある住井すゑ作の『地もぐり豆』を紹介します。
主人公は、小3のかずおとその家族。
かずおが縁日で買ったおもちゃの貯金箱に小銭を入れ、それが貯まっていくのを一家で楽しみにしている。
ある時、祖母がかずおに内緒で貯金箱の中身を見てしまい、予想以上に金額が少ない事に驚く。
それでかずおに問いただしてみるも、自分が使ったと答えるだけだ。
数年経って、転校していった元同級生から「あの時、救ってくれたお礼に」落花生が届いた。元同級生の家族は突然の不幸に見舞われ、貧困を余儀なくされてしまったが、かずおはこっそり貯金箱から出した小銭で、彼にパンを買ってあげていたのだった。
家族それぞれの心情が、会話の中で上手く表現されている。
特に父親がおおらかで息子の言動を信じて、それ以上の追求をしなかった事で、本人も深く反省するようになった。(別に悪い事をしたわけではなく、寧ろ善行を内緒にしていたのだが)
良い行いをすれば、それは必ず功徳として返ってくる事を、この小説は教えてくれている。
短編が12篇収められていて、読みやすい。
他の短編小説も、機会があれば、いつか紹介できたらと思っている。
今日の倅の話。
学校の休み時間に、違うクラスの男子に押されて、柵にぶつかったそうだ。
一緒にいた友達が、とっちめてやる!と息巻いていたらしいが、幸いな事に、倅に怪我はなかった。
倅曰く
「お母さんがお弁当に入れてくれた日本の飴を舐めていたお陰で、口の中が切れずに済んだ」
だそうで、単なる偶然であっても、何事もなくて良かった。
驚いたのは、倅を押した男子の出身国の国旗を、倅が知っていた事だった。(かなりマイナーな国なので、知らなくてもおかしくないです)
どうやら、その少年が着ていた上着に入っていたらしい。
どうして国旗だと分かったのか聞いてみると、同じ国出身のユーチューバーの動画を時々見ていて、彼の部屋に国旗を飾ってあり気になったから、動画視聴後に自分で調べて覚えていたのだそうだ。
子供はたまに驚く事をする。興味がある時の行動力は無限だな。