ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

Es kommt immer alles auf einmal.

Es kommt immer alles auf einmal.

全てはいつも一度にやって来る。

 

という訳文になるのだけど、そのように感じた事が、今迄に二度ある。

一度目は私がドイツで大学生主婦をしていた頃で、色々一度に来たが無難なものを書くと、自分がやりたかった実習先が決まった事だった。 住み慣れた街を離れ、単身での約半年間の実習生活は自分に自信をもたらせた。

そして丁度、その半年間で大好きだった祖父が他界したが、知らせを最初にしてくれたのは、私が高校3年生の時に他界した父だった。彼が実習先の私の部屋で夢枕に立ったのだ。それで何故かボンヤリと

「おじいちゃん、元気かな」

と思っていたら、早朝に夫から電話が鳴った。日本の妹からドイツ時間の深夜に電話があり、祖父が他界したとの事だった。それで祖父にとって1番の内孫だった私が、彼との思い出とお別れの言葉を書いてファックスで送って欲しいとの事だった。

当時は家族葬が主流ではなく一般的な形式の葬式で、近所の人や親戚が沢山集まっていた中で、私の別れの手紙も読まれたそうだ。

すぐにドイツから飛んで帰りたかったけれど、そういうわけにもいかないから、こうやって提案してくれた妹にはとても感謝している。せめて手紙で想いを伝えれただけでも良かったと思う。

 

今年はとにかく沢山の知り合いや友人がこの世を去った。

今秋だけでも3人の訃報を受け取った。

歳を重ねるにつれて、そういった悲しい知らせを受け取る事が増えてくる。

 

論点がずれてしまった。

話を戻そう。

一度にやって来るものは、悲しい事ばかりではない。

 

今年は4年ぶりに日本に一時帰国したが、その時に倅の目がガチャ目(不同視)だと発覚した。それでドイツに帰ってから眼科で検診を受け、そしてこの度、眼鏡男子へと変身した。

更に以前から歯科から指摘されている歯の矯正もする事になった。

娘は約1年間、矯正器具をつけていたが、それも一昨年程前に卒業し、今では綺麗に揃った歯で生活を送っている。彼女の場合は、八重歯の下からまた更に八重歯が出てくるような状態になっていたので、矯正器具をつけてからそういう事がなくなり、本当に良かった。

倅の方も八重歯があるので、やっぱり矯正するようになった。

きっと義母が元気だったら、

「うちの家系ではない。うちは皆目も良くて歯の矯正もする必要がなかった」

と嫌味の1つも言われていただろうが、現在、認知症の彼女に報告しても虚に微笑むくらいで、それもまた切なくなる。

 

確かに遺伝やら家系やらはあるのだろう。

私は近視で乱視だったし、八重歯もあるから。

 

最近の眼鏡は軽くて丈夫で沢山のデザインがあり、そして矯正器具も目立たないものが多い。それでもやっぱり両方つけると雰囲気が変わるものだ。

倅的には違和感があって好きではないらしいが、歯の矯正はいずれ取れるものだし、眼鏡はインテリに見えるから悪くないよと話している。

 

 

◆◆◆おまけ◆◆◆

 

矯正歯科の帰りに、ファラフェルをがっつく倅。