ドイツの学校には、服装や髪型に関する規制というのはないようで、色々な出立ちをしている。そしてクラスの中に、最低1人は長髪男子を見る事ができる。
娘のクラス(B組)の隣のクラスにいるN君もその1人で、567禍以降、どんどん違う方向にヲサレ度が進行しており、しかもそれが似合っているらしい。
アニヲタの彼は、今年度は舞台に挑戦するそうで、演劇部に所属した。
そして将来はアニメーターになりたいのだそうだ。
さてそんな彼と話している最中に、夫から急用で頻繁に電話がかかった。
面倒臭がって出なかったら、N君が
「間違い電話のフリして出てやろうか?」
と言うので、娘は
「別に良いけど・・・これ、お父さんからだよ」
と言ったら、やけに焦っていたらしい。N君、、、愛い奴よのうw
そんなN君がその日の朝に、金ピカの薔薇の造花を1つ持ってきた。
それを誰かに渡し、
「この薔薇を持ったら、すぐに誰かに渡さないといけない」
と言ったものだから、渡された相手は大慌てで誰かに渡していた。
かくして、その薔薇は10年生の間を行ったり来たり、右往左往する事となる。
暫くして、その薔薇が娘の所にやってきた。
誰がやったのか分からないが、そういうゲームなんだなと思った娘は、すぐに他の誰かに渡した。勿論、さっきの言葉を呪文のように唱えて。
放課後にN君と話していると、その薔薇がN君の元にやってきた。それでビックリして大笑いした。
「これ、俺が始めた遊びだよ!」
1日の始まりにやった事が、終わりになって振り出しに戻ってしまった。N君は急いで他の誰かにまた手渡していた。
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※※※※※
現地校はやっと1週間の秋休みに入る。(我が子等は明日の補習校後からだわね)
娘は化学の、倅は数学の成績を持って帰った。
偶然2人共同じ成績だったようで、昨日の喧嘩は何処へやら。今日は仲良しで戻ってきた(~_~;)
化学はケロヨン先生で、先生自身は劣等生だったけれど、ギムナジウムを卒業して大学に行き、そして今はギムナジウムの理科の先生になっている。そんな彼が皆に言った。
「怒れ!でも凹むな」
流石に人気のある先生の一言は、簡潔かつ重みがある。
倅クラスの自信満々の眼鏡女子は、またしても思ったより成績が悪かったようで、ここでも泣き崩れたらしい。そして女子のグループが彼女を慰めなければならなかった。
それぞれの思いが交差する。
悲喜交々のギムナジウム生活の約1ヶ月半が終了した。
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