ドイツでは小5から進路が変わる。
その為に小4時代に、ドイツに住んで現地校に通っている子供達は1年間、ひたすら進路に関わる試験をこなす。
新年にもらう中間報告書後に成績が落ちて、5月の最終決定には進路変更をする子供も少なくない。
そんな子供達の幾人かは小学校を卒業し、それぞれの進路に沿った学校に通うようになる9月までにスマートフォンをもらえるようだ。
幾人と書いたのには理由がある。
殆どの子供が小学校時代に既にスマートフォンを与えられているからだ。
そしてそれが例え、親のお古だったとしても、私としては驚愕してしまうのだ。
これに関しては言及するつもりはないが、我が家は出来るだけ遅く持たせたいと思っているので、子供同士の伝達手段が限られてくる事で苛めに発展する可能性もあるのが、少々気がかりだ。
そんな倅のブームは、携帯電話、主にガラケーを段ボールや型紙で作る事だ。
それをこっそりカバンに入れて学校に持って行っているらしい。
娘曰く
「まあ、学校で見えない誰かと話してるわけではないのだから、別に良いんじゃないの」
確かにね。
あんまり公にしないようにね。またそれで揶揄われてもいけないだろうし。
とはいうものの、私も似たような経験がある。
中学時代に、ペンダントのロケットを型紙で作ったのだ。
当時の推し伽羅をペアリングしたロケットだが、それをやっぱりこっそり持ち歩いていた。
蛙の子は蛙ってやつか。
倅が娘のギムナジウムに入学して2週間目、まだまだ不慣れではあるが、少しずつ、自分のペースで学校生活を送っていっているようだ。
今日は、娘と2人で学生食堂で昼ご飯を食べたらしい。
入学後、大急ぎで学食カードを作り、そのまま学食メニューをネットから注文し、翌週から昼ご飯を食べれるようにした。
倅は偏食があるから大丈夫かと気を揉んでいるが、今の所、美味しいと言って全部食べている。
現在10年生(高1)の娘は、それくらいの歳になると、もう外で食べたりして学食で食べる人は少ないらしいが、料理はとても美味しいし、従業員とも仲が良いので、いつも昼ご飯を食べて帰ってくる。ごく少数派だが、娘と同じような考えを持つ他クラスの友達と、学生食堂で偶然会ったら、一緒に食べているようだ。
さて、今日はどうやら2人はこのまま下校する予定だそうだ。
やっと2人で帰れるね。
雨が降っているけれど、気を付けて帰ってくるんだよ。