今日の良かった探し
いよいよ来週金曜日の夜に、日本に一時帰国する。
その前に我が家の裏の猫の額庭の草を少しでも刈っておこうと、ちょっと張り切った。
本当は草刈機で簡単にやりたかったが、そこまで多くはなかったので、今回は手で刈った。
我が家はダブルハウスの片方で、もう片方はドイツ人の音楽家一家が住んでいる。
音楽家といっても、学校等で教えている方だと思う。
そして我が娘と同じ年の息子さんがいらっしゃる。因みに彼は、娘とは正反対の方向にあるギムナジウムに通っている。
ドイツではガーデニングに力を入れている人が多い。
この家の前の持ち主も、それはそれは大変綺麗にしていた。
ガーデニングの超弩級初心者の私は、とにかく現状維持に努めようと頑張ってはいるが、いかんせん、才能がないからか、なかなか努力が実を結ばない。
それでも表の日陰花壇に自分が植えた植物達が、すくすく育ってくれる事に小さな喜びを感じていた。
隣の音楽家一家も、私達より少し前に引っ越してきたようで、どちらかというと、人付き合いを好まないようだった。
年末にシュトレンや、子供の誕生日にマフィンを持っていったりすると、かなり驚かれた。
翌年には、シュトレンも誕生日のマフィンも受け取らなかった。
マフィンを持っていった倅が複雑な顔をして持って帰ったのを見て、少々複雑な気持ちにはなったが、そういう人達なんだろうと思うようにした。
他にも変わった点が幾つもあるのだが、1番衝撃的だったのは、我が家と同じ造りになっている彼等の猫の額庭がジャングル化している事だった。
その為、我が家だけでなく、向かいの庭にも徐々に植物が進出してきている。
庭に1番近い部屋の娘は蚊の被害に遭いやすいので、簡易網戸をしてやって対処をしているが、あそこまでジャングル化が進むと、虫の被害が凄いんだろうなと思う。
彼等の所から飛んできているのか分からないけれど、綺麗な芝生だった我が家の庭は雑草が生い茂るようになってきて、幾ら抜いても刈っても追いつかない。
そんなある時、倅の友達が遊びに来た際に、うちの隣のジャングル庭を覗いて驚きの声をあげていた。
子供って、こういう時、残酷ですね。
言わんでも良い事を、つい大声で言ってしまう。
表の日陰花壇は、彼等の前の住人が植えたものがそのまま放置されてあるが、恐らく、かなり丁寧に植え付けていたのだろう。春にはチューリップ、夏には薔薇が咲き乱れていた。
しかしそんな薔薇も、彼等の放置の為に、うちの窓の半分まで隠すように伸びてきていた。
夫に話しても、
「もっと隠れてしまったら話せば良いじゃないか。別に邪魔してるわけでもないし」
と言っていたが、いや、私は好きじゃないのよ。
自分達のテリトリーが、他の人に無断で土足で入られてる気分になるのよ。
せめて一言「邪魔してますか」とでも聞いてほしい。ピアノの音は煩いか、しょっちゅう聞いてくるのに、植物に関しては全くないのね。(~_~;)
もし彼等が切りたくないなら、私が切っても良いだろうか。それも聞きたい。そうしたら、遠慮なく切れるのに。
夫は「それはするな」と言うので、結局していないけれど、娘に愚痴ったら、
「お隣さん問題アルアルだね」
と言って慰めてくれた。
さて、今日は草刈りの後、子供達の新年度用の教科書カバーを買いに街まで出向いていた。
そして倅が帰宅してから、言語セラピーに連れて行き、倅の弾丸トークに付き合いながら帰ってきた時に気付いた。
薔薇が、、、ない⁉️
そう、我が家の窓の半分を覆い隠くように伸びていた薔薇の枝が、そこだけ綺麗に切られていた。
また伸び切っていた他の植物も若干枝が切られていて、道側が歩きやすくなっていた。
彼等の裏の猫の額庭は相変わらずのジャングルではあったが、せめて表の日陰花壇だけは、なんとかしようと思ったのかな。
悶々としていたけれど、こちらからは何もしなくて良かったわ。。