ドイツにも日本のアニメヲタクが多くいる。
567禍ロックダウン後に映画版『鬼滅の刃』が野外劇場で鑑賞できるとなった時は、アニヲタガチ勢が馳せ参じ、仲間との再会に涙したという。
娘のクラスメートにも寡黙な故に、その一言に威厳?があるアニヲタ男子がいる。
娘が、彼がアニヲタだと気付いたのは、『進撃の巨人』の自由の翼の紋章が背中にプリントされた上着を着ていたからだ。
また別の日には、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』のTシャツを着て、学校内を闊歩している。
そんなドイツのアニヲタガチ勢は、ドイツ語の字幕付きで日本の声優の声でアニメを観る事が多いようだ。
人気アニメはドイツの声優での吹き替えもあるにはあるが、それでも敢えて日本の声優で観るらしい。それはゲームに至っても同様で、中国産の人気ゲーム『原神』でも、字幕をドイツ語、もしくは英語で、そして声は日本の声優でゲームを楽しんでいる人が多い。
それもあってか、日本語を知っている人もいて、街中で子供等と日本語で話していると何度も日本語で話しかけられたりして驚いた事もあった。
気さくに日本語で話しかけてくる人達は大抵は若者で、何らかの手段を使って、日本に行った事がある人が多かった。
さて、買い物に出かけた倅と私は日本語でベラベラ喋っていると、後方から
「すみません」
と日本語で声をかけられて、思わず
「あ、はい」
と、これまた日本語で返してしまった。
後方から、大人しそうなイケメンのドイツ男子が、私達の横を通り過ぎて行った。
背中に自由の翼を携えて、更にその上着の下に着込んだTシャツは『ナルト』だった。
私達が日本語で話していたので、きっと日本人だと察知して、敢えて日本語を使ってくれたのだろうか。
こういうのって、滅茶苦茶嬉しい。
知らない外国人に、しかもその人の国の言語で話しかけるのって、気恥ずかしいし勇気が要るよね。
彼の勇気に敬意を表して、心臓を捧げよのポーズをしたくなってしまった。
◆◆🔸おまけ🔸◆◆
うちら地方は冷夏?の為に不作だが、庭のさくらんぼの木の実からジャムが1瓶のみ完成した。