現在、日本語補習校ではオンライン授業で日本語(国語)を学んでいる。
外国人が学ぶような日本語ではなく、日本に住んでいる子供達と同じ教科書を使い、ほぼ同じ速度で終わらせている。
やり方は講師にお任せとなるが、どの先生も創意工夫を凝らし、子供達に日本語を教えておられ、頭が下がる。
勿論、子供との相性が重要ではあるが、先生の熱意、親の意識、子供の努力がなければ、絶対に達成しないと思う。
そこには、細かい注意が必要となってくる。
例えば、学校の中に入ったら、そこは日本語で会話をするように意識を持たせる。
それは親も同じだ。
子供同士がドイツ語で話していたら、
「日本語で話そうね」
との促しをやっていく。
廊下で高学年のハーフ顔の子供達が休み時間に日本語で会話を楽しんでいるのを見ると、とても嬉しくなるものだ。
うちの子のクラス(学年)も、そうなって欲しいなと思うのである。
宿題は1週間分が出るので、それを上手く配分しながらやらせるようになる。
習い事や学童に行っていると、どうしても間に合わない時もあるが、長期休暇にまとめてやって提出したりする事も可能だ。
補習校に入会するまでは、私が帰国時に問題集を買ったり、実家の母や妹に教材を送ってもらったり、ネットで検索してあれこれ模索しながら日本語学習を進めてきた。
補習校に入ってからは、その手間が省けるので、その点では楽になったと感じたものだ。
昨年度の中1のグループ分けでは、先生が入ってこなかったら、ドイツ語で会話をしていた。先生が入ってきたら、すぐさま日本語に切り替える様子は驚くばかりだった。
今年度も持ち上がりだから、そうなるだろうとは思いつつも、せめて補習校では日本語で会話をして欲しいと願わずにはいられない。
先週土曜日の補習校では、グループ分けされたメンバーが良かった?のか、先生が入ってこなくても、4人全員が日本語での会話をしていたようだ。
その中の1人が
「アニメファンの人、いる?」
と聞いた時、1人が
「あ、僕、嫌い」
と発言し、衝撃が走ったらしい。慌てて、
「アニメは子供が見るものだから」
と弁明していたらしいが、娘含む他の子達から
「そんなアニメばかりじゃない!」
と突っ込まれたらしい。そりゃそーだ。
補習校の生徒の子供達の多くは、しまじろうとかアンパンマンとか、お母さんと一緒とか、日本の子供達がよく観ているものを観て育つ。
補習校には図書室があるので、日本の書籍や漫画やDVDが数多くあり、補習校開校日には図書室も開室されるので、毎回沢山の人が借りていく。
私の子供は図書室で漫画『ドラえもん』に出会った。
『名探偵コナン』も漫画とアニメ、両方を知っている。ドイツ語翻訳をされて書店でも売っているので、こちらでも人気の高さが伺える。
最近では日本のアニメはドイツでも観れるし、その質の高さから定評がある。
子供達の日本語の語彙は、アニメやドラマや映画を観ることで学べれるのだ。
娘が小さかった頃に観ていた『FREE!』を、彼女の親友が最近観たと知り、大いに盛り上がったらしい。娘はもう余りアニメを観なくなったが、親友の影響で、最近ではダークファンタジー物や サスペンス物のアニメを観るようになってきた。
また一緒に観るようになる日も近いかも!?