夫はかなりのコンサバで、一体いつの時代に生きているのかと眩暈がする程に流行に対して化石状態となっている。
独身時代、私は美容院で髪を切ってもらい、流行の髪型にしてもらったり、バッサリとショートにした事もあった。日本にいたので、好きな事ができた。
当時、夫は日本の大学の博士課程に留学していたが、私が髪を切る度にダメ出しをしてきていた。
しかし、新しいヘアスタイルが私に合っているかどうかではなく、髪が長いか短いかが問題となっていたようで、それでよく揉めた。
まだ存命だった祖父が、笑いながら
「きっと、髪が長いのが好みなんじゃろう」
と言っていた。
さてそんな夫も、私が髪を自分で切るようになってから、あまり文句を言わなくなった。
ある一定の長さがあるから、どうでも良くなったのか、いつも髪を1つに結んでいるから気が付いていないのか分からないが、いずれにせよ、私としては文句を言われない分だけ、気持ちが楽である。
しかし、また新たな問題が。
ドイツでは植木の剪定は冬にするようになる。
それで冬になってから、知人にお願いして、大まかに植木を一定の低さにしてもらったが、1本は自分で剪定してみた。本当はその木も低くしてもらいたかったのに、夫が断ったのだ。
ドイツ人って、剪定する時は、これでもかというくらいバッサリといくので、自分もそのつもりでやってみたら、夫から文句が出た。やれやれ