ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

子供が考える第二外国語学習の利点とは。

 

今日は昨日と打って変わっての雨。

お陰で気温も随分下がった。

明日はまた晴れて気温が上がるという話だ。

明日は、子供達の学校で、それぞれイベントがあるから、晴れる方が良い。

 

 

娘は8年生用の教科書と交換で,9年生用の教科書一式を借りてきた。

前記事を読んで頂けれると分かると思うが、ドイツでは教科書は借り物となっている。

因みに、借り物の教科書と同じ教科書を余分にバザーで安く買って、そちらは自宅用にしている人もいる。借り物教科書は学校に置いておき、わざわざ持って帰らない。

もう使われない回収された古い教科書は、誰でも持って帰れるように箱にまとめて入れてある時がある。

娘は、随分前に、箱から取り出して、持って帰って家で読んでいた。

 

実は私は教科書が大好きだったりする。

あと便覧や地図帳とかも好き。

だから、高校時代や中学時代の便覧や地図帳を、実はドイツに持ってきている。

私の古い地図帳と、子供達の現在の地図帳とでは、また少し内容が違う。それを見比べるのも楽しい。

一緒に音読する時、自分もこれ読んだ!と、ひとしきり感動してしまう。

特に、小学校の国語の教科書に入っている物語は、自分が小学時代に読んだ物もあり、感慨に耽るのだ。

私の子供達が、日本の教科書を余り音読しないのは、非常に残念だ。

夏休みには、是非しっかりと読んでもらおう。

 

ところで娘は、ギムナジウムに入ってから、今迄で3人の英語の教師を持った。

その内の1人は、5、6年生時代の担任で、娘の英語が相当酷い成績だった時をよくご存知だ。

あの頃は、英語で1を獲れたら、マイクラをダウンロードしてあげると約束をして、それに向けて必死で勉強していた。

それでも一向に上達しなくて、娘は「もう一生マイクラで遊べないだろう」と諦めかけていた。

しかしコロナ禍で長期のロックダウン中、YouTubeを見始め、興味がある動画の殆どが英語圏からだったのもあり、そこから英語を学ぶようになった。また、一緒に見ている弟にも分かりやすく説明する為に翻訳をしていたので、いつの間にか上達していた。

現在では得意科目の1つとなっている。

当然、マイクラもゲットした。

あの時の娘の嬉しそうな顔といったら、、、感涙

 

しかし第二外国語のフランス語では、それができないようだ。

興味の違いか、相性が悪いのだろうか。

 

クラスには約半数がラテン語を専攻しているそうで、ラテン語を学ぶ利点への発言があった。

その中で、ラテン語を学習する事で英語の役には立っていないが、英語を学ぶ上でラテン語は役に立っていると言った人もいたそうだ。

また独伊ハーフの生徒は、ラテン語とイタリア語の文法は似てはいないが、単語は少し似ていると発言した。

いうならば、イタリア語にとってラテン語は古典語となるだろうから、日本語でいう古文みたいなものだろうか。

 

フランス語の場合は、意外にも苦戦を強いられる子供が多い。

苦戦しない子供達は文系クラスに行き、更に第三外国語を学んでいる。

娘のクラスは理系なので、第二外国語までとなるが、余分に理系の科目が設けられている。

第二外国語は、国語(ドイツ語)、数学、英語の次に大事だそうで、これの成績が悪いと、進級ができなくなる。その為に、1年留年した生徒もいる。もしくは、レベルを下げて、違う学校に移った子供もいる。

娘のクラスでも、昨年度は先輩だったのに、今年度は同級生となった子供が数人いた。

ドイツでは、小1から既に落第や留年が普通にあるし、発達の関係で、1年遅らせる事も可能なので、最初から最後までに進級している子供ばかりではないのだ。

しかしそれを恥じてはいない。

皆、そういう事だってあるよねと普通に受け止めているので、噂にすらならない。

 

話を戻そう。

そんな英語の先生から、第二外国語利点はあるか尋ねられた。

フランス語が大の苦手な娘からの発言が上記の漫画の通りで、先生からは

「一体いつの時代に生きているの?」

と呆れられたらしい。

 

うーん、それでも頑張って学んでいるのは偉いよ。

私だったら、苦手な言語は絶対に学べないわ。