現在、子供等は現地校で「環境保護」とか「地球に優しい」をテーマに、授業が行われている。
英語の授業で、あるアメリカの男子生徒は、1年間服を買うのを我慢したというエピソードがあった。
「それで環境保護になるなら、うちなんてとっくの昔にやってるじゃないか!」
と娘は思ったらしい。
服はほぼ貰い物かリサイクルショップで買う。
毎回、友達や知り合いが古着を持ってきてくれる。
私が独身時代に着ていた服はヲサレ感も流行もないし、体型があまり変わっていないので、未だに着れる。
もしサイズが合わなかったり、年相応でない場合は娘行きとなり、彼女は喜んで着てくれる。
状態が良ければ、娘や倅の衣服は、翌年には私の友達や知り合いの子供へのお下がりになる。
食べ物の一部は、趣味で家庭菜園をしている人が持ってきてくれる。
無農薬で、とても健康的だ。
リサイクルといえば、ドイツの子供達が使っている教科書は借り物である。
つまり、1年使った後は、学校に戻すようになる。
最初のページには、今迄使った子供達の名前とクラスが記入されている。
もし教科書の状態が悪ければ、お金を払って引き取らなければならない。
なので、1番最初の年に当たると、嬉しい反面、汚しやしないかと少々荷が重くなる。
現在、住んでいる家は中古物件で、海外に移住した前の住人が置いていった家具を、そのままありがたく使わせてもらっている。
しかしこちらに住んでいる多くの人達が、休暇中にあちこち出かけたりするような事は、我が家ではあまりないし、日本やドイツの家庭に必ずある電化製品が我が家にはなかったりするので、娘が自虐的になるのも頷ける。
余りに自虐的すぎるのはアレなので、日本に帰った暁には、きゃわいい服を一緒に買いに行こうと思う。
倅は国語の宿題で、環境保護に関する小説を読まなけれなばならず、それが苦行で毎日文句ばかり言っている。
自分が興味を持てるテーマだと、幾らでも読めるのにね。
こういった事で果たして環境保護ができているのかは分からないが、それぞれが「地球に優しい」を意識して行動すれば良いのだろうな。
成臍、そのきっかけになる授業ということか。