最近は、日本でも沢山の外国人やハーフが生活していますね。
久々に帰国した時、都会に住んでいる友達を訪ねたら、コンビニの店員が外国人だったので驚いた。うちの実家付近でも、外国人観光客をよく見かけるようになった。それでか、標識も日本語、英語、中国語、韓国語となっていて、自分が更に浦島花子になった気分がした。
ドイツに住むようになってから、やたら長い年月が過ぎた。
勘違いされる人も多いのだが、語学は一朝一夕には出来ない。ただドイツにいるだけではドイツ語が上達するわけではない。
今はコロナ禍でステイホームばかりだし、ドイツ語を使う機会が余計に少なくなっているので、すぐにドイツ語が出てこなくなってきて、焦る事も多い。
子供達が外国にいながら日本語を習得するのも、毎週末に日本語補習校に通っているからできるんだと勘違いする人が多いが、それは絶対に違う。
確かに、その時だけでも無理矢理日本語を話すようになるし、宿題も出るから、日本語に触れる機会があるかもしれない。行かないよりは行った方がマシかもしれないが、やはり家庭学習が大半を占めているのではないかと思っている。補習校は、あくまでも家庭学習の補習に過ぎないのだ。
子供達とは家では100%日本語で話す。(夫とはドイツ語で交流する)
最近、倅はドラえもんが大好きで、毎朝必ずドラえもんの動画を見て登校している。
倅はドラマでも映画でもアニメでも何でも付き合ってくれるので、一緒に観る事が多い。
鬼滅の刃や半沢直樹だって一緒に観た。
まだ進撃の巨人は観せていないが、早く一緒に観て、熱く感想を語る日が来るのを待ち望んでいる。
※※その代わり、私が毎月最新話を熱く語るので、子供達は観てない癖によく知っている。
娘は、日本の動画や映画やドラマは殆ど観なくなってしまった。
彼女は映画やドラマそのものが好きではないので、テレビも滅多に観ない。
その代わり、ドイツ語や英語の動画をよく見ているし、第一、彼女は読書家だ。残念ながら日本の本は教科書くらいしか読まないが、彼女が好きなアニメを時々一緒に見る。
あと紙の辞書を引くのも早い。
うちには辞書の類が古いが結構揃っている。
兄弟間もうちはほぼ100%日本語となるが、こういう家庭は少々珍しいようで、よく驚かれる。
兄弟間の共通言語の違いで、子供(特に二番目の子供)の語学力が変わってくると思う。
大抵の親は、長子には頑張って母国語で話したり習わせたりするが、第二子からは適当になっていく。そうなると、子供が話す現地語を直そうともせずにいるから、子供が
「お母さんとも現地語で話して良いんだ」
と認識してしまい、終いには、親が日本語で話しかけたのを子供はドイツ語で答えるという構図が出来上がってしまうのだ。
我が家の場合は、娘が倅に
「遊ぶ時は日本語にしよう」
と提案したので、倅は日本語を維持できたように思う。
あとは絶対に一文の中に多言語を混ぜないようにしてきた。例えば、
「Milch(牛乳)を取って」
ときたら
「Milchは日本語で何て言うの?」
と質問して、その場その時に、すぐに訂正させる。そうでないと、定着しないからだ。
私でもMilchが牛乳だと分かるし、その方が会話の流れを壊さないから、聞き流す方が本当は楽なのだが、それだと子供はドイツ語が分からない祖母にも、牛乳をMilchと言うようになる。
それを避ける為には、親の日々の努力の積み重ねが大事となってくるのだ。
ある程度、日本語ができるようになっても、これだけは聴覚の発達が大幅を占めていると痛感するものがある。
発音だ。
とても上手い日本語でも、発音に若干外国訛りがあると、どうしても違和感を覚えてしまうものだ。
絶対音感がある人は、やはり発音も綺麗だ。
あとこちらも不思議だが、親から関西弁をしっかり受け継いでいるハーフのお子さんが結構多い。
それこそ妊娠中から、御国言葉を浴びせているのに、子供達は何故か標準日本語で話すから、親子で関西弁を話す彼等がちょっと羨ましい。
何がどう違うのかは分からないが、関西弁は何処でも最強なんだなと思った。