ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

入学式

 

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我が家のペースで

 

2019年9月10日、朝8時から小学校の真向かいにあるカトリックの教会で入学の門出を祝う式が厳かに行われた。

迷ったが天気が良かったので着物を着る事にした。

気温は思った以上に低めだったので、夫も汗をかかずに済み、私も娘の時のように重たい荷物を持ったりという負担が少なくて済んだ。

教会では、お祝いの賛美歌が歌われ、カトリックの神父さんとプロテスタントの牧師さんが壇上で、それぞれお祝いの言葉を述べてくれた。

その後、新1年生になる子供とその親は前に出て、神父さん達から門出の為、神の祝福を受けるべく、個別に十字を切ってもらう。夫と倅が前に出て十字を切ってもらった。

その後、小学校に行くと、2年生から4年生までの子供達が校庭から表玄関までに列に並び、手でアーチを作り、新1年生になる子供達を迎えてくれた。

 

小学校の入学式は表玄関内で行われた。

まず新1年生達は長椅子に座らされた。校長先生からのお話があった後、上級生からのお祝いの歌が歌われた。それから担任が前に出て、自分のクラスの子供達の名前を呼んでいくのだ。呼ばれた順から担任の元に集まり、全員揃ったら新1年生は教室に消えて行った。

倅は娘の時と同じ1A組だった。今年度は3クラス編成だ。担任は若い女性教師だ。一抹の不安が過る。因みに、1年生は3クラス共に若い先生が担任となるようで、B組の先生は男性なので、そちらの方が良いかもと夫に耳打ちしたら

「とんでもない!彼はどう見ても弱いと思う」

と返答が。そんなもんかね。。。

あの3人の中では倅の担任が一番経験がありそうだという事だが、私には分からない。

声が小さいのも少々気になる。

倅を先生の机に近い、窓際の一番前に座らせた。ここは補習校の1年次の時からの定位置で、始めは先生に一番近い場所の方が良いと思ったからだ。

さてそんな倅だが、先生が自己紹介と次に何をやるのかを話しているのを私達が聞いている時も、茫洋としていて皆が筆箱を出して作業にあたってる最中も何もしていない。

こちらを振り返るので、私が「筆箱を出して、色を塗りなさい」と小さな声で言うと、やっと作業に取り掛かろうとするも、今度は筆箱が見当たらなくて首をすくめる仕草をした。

いやいや、ランドセルの中に入ってるよ。ちゃんと見ようよ・・・と倅の傍に行き、筆箱を見付けて渡した。やれやれ

 

ちなみに、2日目は首巻を何処かに忘れたようだ。

発達障碍児はよく物を忘れるというが、本当にそうだ。

幼稚園時代も療育園時代も、とにかく色々な物がよく無くなっていた。

娘が通っていた頃から、宿題はアルファベットの略字で記されていると決まっているようだ。恐らくドイツではずっとそうなんだろう。始めは何の事かさっぱりわからなかったが、娘が略字を知っているお陰でなんとかなった。

学童には期待できないので、宿題を家でも再確認するしかない。娘がいかに優秀だったか分かるな。

学童では6歳の男子と一緒に遊んだらしい。学童で一緒だというが多分同じ学校の同じ学年でクラスが違うのだろう。娘を知ってるという上級生の女子がいたらしい。そりゃそうだろう、学童も同じ場所に通ったからね。

 

倅が授業を受けている間、夫と私は校長の所と医師の所に挨拶に行った。

二人共、夫から一通り聞いているのもあり、私達に理解を示しているように見えた。この校長があの若い女性の先生を倅の担任にしたわけで、果たしてそれだけの実力があの先生にあるのか。もう先生の手腕を信じるしかない。あとクラス全体の雰囲気も。。

 

前日に社会福祉事務所が派遣した家庭訪問の担当者から電話が掛かってきた。すぐにでも訪問したいという。流石に昨日今日は着物を出したり干したり日本からのスーツケースの中身で家中がごった返していたので断った。その代わり、入学式から2日後の午後5時に来る事になった。

夫は既に担当者である彼女と電話で話したそうだ。一連の事件を当然彼女も知っているわけで、私達に同情しつつ、「悪いようにはしない」と言ったらしい。

あの強制的保護を医師達の証言により取り下げる事になり、その代わり、加配が必要か否かを見極める為に家庭訪問を3か月半実施すると理由がすり替わっていたが、まだまだ前途多難であるのには間違いない。