ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

五者面談

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注意欠陥多動性障害のある倅にやって効果があった療育②

社会福祉事務所の所長達と面談する為、8時半に小児科病院に行く。

社会福祉事務所東区域の所長と病院区域の所長、そして専門医と夫と私とで話し合いを持った。

 

結局、とどのつまり療育園の証言からこのような事態に発展したという事のようだ。

社会福祉事務所自体は倅をキチンと見たわけではない。身体に痣の一つでもあるかというと、全くそんな事はないにも関わらず、療育園の担任の証言のみを鵜呑みにしたのだ。

しかし、誤解だという事を専門医と病院区域の所長に指摘され、更に行き成り渡された例の同意書をもっときちんと説明する事。日本語を家庭内で習わせない、日本人補習校等を通わせないようにするという具体的な要求は絶対に呑めない(所長はそこまで考えていなかったようだが)。

そして向こうが突然突き付けて来た家庭訪問を拒否するなら、倅を私達から引き離すという強引な脅しは撤回する事。

所長は立場上、どうしても家庭訪問をやらせたいみたいだ。既に法律に触れる事になるから、これをまた訂正するのは難しいらしい。

病院区域の所長の提案で、それならば、9月以降、療育園を卒園して、学校が始まり少し落ち着いた頃にしてはどうか。その前に7月に一度話し合いを持つようになる。

この案に皆、同意した。

 

さて、東区域の所長は始め、私には挨拶をしたが、夫にはしなかったらしい。後で知ったが、一連の事は職場の中で噂の的となっており、彼は悪人状態になっているようだ。そりゃそうだろう。無実な家族を壊す寸前にまでに至っているのだから罪は当然重い。

「社会福祉のタリバン」

と夫の知り合いは呼んだらしい。それも凄いが、、、それを本人の目の前で言い放った夫も相当の肝だと思う。

 

そして加配と投薬だが、専門医に尋ねると、なんともあやふやな返事が返ってきた。以前は「投薬をするのなら加配は要らない」と言っていたが、今は「投薬をしても加配はあった方が良いかもしれない」に変わった。

恐らく前日に療育園と話をして倅の様子を聞いてから、考えを変えたのかもしれないが、では結局加配も投薬もない状態で、最初の入学式をスタートするということなのか?

そもそもこれの関係で、こんなわけの分からない事態になったというのに。

 

ところで何故、この専門医が私達を助ける気になったのか、考えてみた。

多分、先生は私達を『子供の事を真剣に考える真面目な親』と認識したからではないか?

話し合いの際に

「どの親も健常児を望んでいる。一部の親は子供の障害を認めようとしない。それで判断を誤る事もある」

と言っていた。私達はなんだかんだ言って、面談や相談やメールで交流が常にあるから、ある程度の信頼関係が築けていたのかもしれない。

面談後、夫が社会福祉事務所東区域の所長にメールを出した。

まずわざわざ病院に赴き、話し合いに臨んでくれた事に感謝の意を述べ、それと共に、言語や指先療法のセラピスト達、そして小児科医にも倅の話を聞いてほしいとお願いしていた。そして、彼等には連絡先を教えても良いかという承諾を得ていない事も書いていた。つまり、あちら側に一部の意見のみならず、客観的な見解が得られるという事だ。

 

療育園終了時間になり、私は帰りのバスで倅を待つばかりだが、その時、担任から電話が入り、倅の入学時のプレゼントを入れる三角錐の紙袋を作る件+そして例の社会福祉事務所との話合いがどうなったかを聞いてきた。

恐らく、面談がどうなったのか知りたいのがメインなのだと思うが、私は何も言わずに、作業には夫が出席するし、話し合いも夫から聞いて下さいとだけ話した。

 

不愉快極まりない。

 

私が彼女の立場なら、自分が蒔いた種で一家族がここまで苦しめられているのなら、責任を感じて、社会福祉事務所に連絡して、誤解だったと弁明するけどな。

それを促した方が良いのかどうか分からないから(変な風に取られても困るし)、余計に悶々としてしまった。

それで一応夫にはそのように話した。まあ、夫のメールでは、話し合いの事も細かく書いており、それを園長にも㏄.で送っているから、園長から話があるかもしれないが。

 

私はとても疲れている。

 

倅を受け止めてあげたいが、朝の忙しい時に愚図られるといい加減ウンザリしてしまう。

叩いては駄目、声を荒げても駄目、突き放しても駄目。

では一体どうしたら素直に言う事を聞くのだろうか。

毎朝が憂鬱だ。