秋休みだから、何かやれたら良いなと思ってはいるものの、娘も私も体調が今一君なので、予定通りには運べれない。
それでも1回だけ遂行できたのは、娘の大好きなエーリヒ・ケストナーの小説『飛ぶ教室』の読み比べをするというものだった。
子供等と私がそれぞれ日本語翻訳された本を持ち、一文ずつ読んでいく。
最後に娘が高らかに原作本のその箇所を読みあげる。
成程、同じ意味ではあるものの、訳者によっては本当にニュアンスやら言葉の運びやら、単語の順番が違っていて興味深い。
ケストナーの本は今迄に沢山の人が日本語訳をしているだろうから、日本に帰国する度に探すのも悪くない。
「もしくは英語版を探すか」
と娘。
確かに。英語訳ではどんな感じになるか知るのも面白いかもね。
原作も何回も改訂されているので、その度に、古い言葉使いから現代風になっているかもしれないから、娘的には原本に近いものも欲しいらしい。
娘が2歳の頃に他界した義父は専門がドイツ児童文学と演劇の教授だったから、もしかしたら彼の書斎に眠っているかもしれない。夫も昔読んだ事があると言っていた。
未だに義両親宅の片付けができていないが、もし体調が良くなって今回の秋休みに家族で行くならば、『飛ぶ教室』の 比較的古いバージョンが見付かるかもしれない。