ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

個人指導の為の面談。

週明け、大分声が出るようになった。

娘の咳は相変わらずだが、食欲が出てきたようで、こちらも回復しつつあるのだろう。

残念ながら未だに咳が酷いので、欠席届を出した。今年の風邪はタチが悪い。

 

月曜日は放課後の時間を見計らって学校に赴いた。

学校側が提案する支援の説明の為に倅の担当者に当たる先生と懇談する為だ。

先生に会う前に、倅と落ち合う。

私と一緒にいるのが恥ずかしいらしく、随分ぶっきらぼうな態度を取りやがる。

誰の為にここにいると思っているんだとムッとしたが、反抗期なんだろう。そうだそうだ、順調に成長していると喜ぶ事にして、気持ちを抑えた。

 

倅を担当して下さる先生は、現在の娘の担任だったりする。多分偶然だとは思うが。

話によると、彼女はもう1人、男子生徒の個別指導にあたっているらしい。既に上級生ではあるが、その生徒が5年生の時から指導をしているという。つまり、つい最近からではなく割と長い間、発達障害児の為に、こういった特別支援を学校はやっている事になる。

 

さて先生と倅が一通り自己紹介を終えると、先生は倅に4枚の紙を見せて、その中に書き込むように指示した。当然、私も先生もここでは何も話さない。

この4枚の紙には、『授業中』『休み時間に生徒達と』『試験中』『宿題』と書いてあり、それぞれ何処に問題があるかを本人に書かせるのだ。

殆どの紙に、「特になし」と書いた倅ではあるが、『休み時間に生徒達と』の紙には「少し」と書いて消していた。そしてまた「特になし」と書き直した。

先生はそれを注意深く見て質問をしたが、倅は首をすくめただけだった。

『試験中』の箇所には、何やら書いていたので、また先生が質問をする。

その後、私にも親の視点から気になる点はあるかと聞かれたので、自宅で頑張って試験勉強をしているにも関わらず、思った程の点数が取れていない。ケアレスミスと悪筆なのもあって、点が取れていないのかもしれないと話した。

それとアルバニアの糞餓鬼の意地悪君とその不愉快な仲間との一件は、倅から話さなくても良いと言われたので、私は敢えて固有名詞を出さずに、あくまでも「一般論」として、こういったケースにはどう本人は対処すれば良いのか分からないと話した。

このケースというのは、距離を置いても無視をしても、何度も悪口を言ったりして複数で絡んでくる。その内我慢の限界が来て反応をすると、そこでさも自分達が被害者だと言わんばかりに教師に告げ口をして、自分のみが怒られるというもの。

先生からの回答は得られなかったが、時々そういう事に巻き込まれるのかの質問に、倅も微かに頷いたのを見て、なんとなく考えがあるのかもしれない。

勿論、告げ口された教師からすると、その一部分しか切り取って見ないので、全てに於いて喧嘩両成敗とはならないだろう。それでも、こういうケースは何処でも起こるのか、私が全てを言う前に先生はご存知のようだった。

発達障害児は、その特性故に誤解されやすく、苛めの被害に遭いやすい。

いつの世も、どんな事をしても苛めは無くならない。

けれど、苛めへの対処をしていきながら、小さく少なくする事は可能なのではないか。。

 

他にも先生は担任とも話したようで、倅は非常に論理的な意見や回答を述べるが、教師が欲しがっている答えではない。そんな時に、落ち込んだ様子を見せるらしいが、身に覚えがあるかと聞かれた。倅も私も首を傾げた。

どういう事か理解できなかったが、夜、単身赴任中の夫とのフェイスタイムで、この話をしたら、夫はちゃんと理解できているようだった。

どうやら、話が長い。言ってる事は正しいが、先に行きすぎるから、今はその段階ではないとなってしまうらしい。まあ、説明が下手というコトなんだろうな。

「だから短く上手くまとめる訓練をさせた方が良いだろう」

 

で、来週から週1回の放課後に個別指導が始まるらしい。

本当はもっと前から始める予定が、彼女がスペイン旅行に引率で行かねばならなかったので、秋休み以降となってしまったと言われた。

てっきり、早くても11月末だと思っていたから、私としては大変嬉しい。

倅も悪くない印象を持ったようだし、保護者と学校との面談は11月末にあるから、それまでに何かしらの成果が出てきたら良いな。。