ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

とんでもない方向音痴のエピソード

お題「とんでもない方向音痴のエピソード」

 

今はスマホでなんとか対応しているが、それでも私の方向音痴は変わらない。

3月にミュンヘン日本語補習校に行った時だってそうだ。

当番の為に早目に家を出たのは良いものの、ミュンヘン中央駅からいつも乗る地下鉄の電車が走っていなくて、仕方ないから路面電車で行こうと地上に出た。

その途端、道が分からなくなってしまった。

まず何番の路面電車に乗って、何処で降りたら良いのかが分からない。

その前の週には、補習校から最寄りの停留所から中央駅まで通る路面電車に乗っていたにも関わらずだ。その反対ができない。

焦っているから余計に混乱してしまうのだ。

それで同じく当番に入っている人にヘルプのメッセージを送る。

彼女からの応答が来るまで、子供等と3人で右往左往。娘からは

「一体何年通ってるんだか」

と呆れ苦笑される始末。

結局、朝の当番はできずに終わってしまった。

 

こんな事は昔からあった。

だから地図を書く時も、紙が足りなくなるのだ。

従って、地図を見た相手には結局伝わらない。

方向音痴ではない人は、地図を書くのが恐ろしく上手い。

東西南北をしっかり把握しているようで、目印になるものも正確に位置していて分かりやすい。

 

それなのに、だ。

 

どういうわけか、私は人からよく声をかけられる。そして道を聞かれてしまうのだ。

いつも通る道だから把握している筈なのに、ちゃんと説明ができなくて、尋ねた人と一緒に目的地まで行った事が何度もあった。

 

今はもう仕事をしていないが、昔は日系企業の駐在員サポートやドイツ語講師をしていた。

サポートの1つに駐在員(とその家族)と一緒に不動産屋や大家と目ぼしい物件を見て回り、通訳するのがあり、事前にその日に回る物件の資料を渡される。

方向音痴で心配性の私は、毎回、現地に赴き、事前に下調べをしたものだ。

実際はタクシーや不動産屋の車を使う事が殆どなのだから、そこまで心配する必要もないのだが。

またドイツ語講師に関しても同様で、コースがある建物の中だとすると、時間がある時に大急ぎで電車やバスを使って、現場まで行ってみるのだ。

インターネットで簡単に時間や道順が簡単に分かるようになった今でも、それは変わりなくやってしまうのである。

 

さてお題の「とんでもない方向音痴のエピソード」といえば、雪が降った12月のある土曜日の話だ。

子供等と3人でミュンヘン日本語補習校から中央駅から自分達の街まで帰ろうとしていた時の事、電車が大幅に遅れていた。

しかしどうやら特急列車は走っているらしい。

いつも買うバイエルンチケットでは鈍行電車以外は乗れないので、余分にチケットを買って、特急列車に乗り込んだのも束の間、どうやら別方向のオーストリア方面に行く電車に間違えて乗ったようで、それに気付いたのも暫く経ってからだった。

慌てて途中下車して、ミュンヘンまでトンボ帰りをしなければならず、約30分間、震えながら、子供等と3人で電車が来るのをプラットホームで待ったのだ。

あの時はびっくりし過ぎて笑うしかなかったが、これもブログネタになるなと思いつつ、もうこんな事は二度と御免というのが本音である。