独身最後の年に、妹と一緒に香港旅行をした。
そこで初めて飲んだココナッツのジュースが強烈だった。
穴を開けた硬いヤシの実にストローを刺して、そこから飲むのだが、大好きなココナッツの果実を想像し、きっとジュースも美味しいに違いないと思い込んでいたので、なんとも言えない味に顔をしかめてしまった。
「お姉ちゃんもアマチュア劇団の女優wの端くれなら、ここで美味しいの演技を見せないと!」
と妹にゲキを飛ばされたが、写真に収まった顔を見るにつけ、大変不味そうだった。
ま、所詮、私の演技なんて、その程度のもの(*´Д`*)
ドイツに住み始めてから、夫がザワークラウトジュースなるものを、時々買ってくるようになった。
ドイツの郷土料理を食べた事がある人ならご存知と思うが、ザワークラウトとは、キャベツの漬物で、ドイツでは基本的にそのままでは食べない。
豚の脂身等と煮込んで、肉料理やソーセージと一緒に温かい内に食べる。
日本の実家辺りにあったドイツ料理屋で出されたザワークラウトが冷たいままで、そのまま出されてあったのは、実に衝撃的だった。
ザワークラウトの味も独特ならジュースもかなり個性的で、100人中全員が好きな味では決してない。
確かに健康食品ではある。便秘症の人には良いかもしれない。
そんなジュースも昔は遠慮していたが、今ではそこまで嫌いな味ではなくなった。
偏食児童の倅は当然ザワークラウトが苦手で、義母宅に滞在していた折に食事に出されても、口にしなかった。
それでも、いつか味覚が変わって、ザワークラウトジュースを飲めるようになるかも!?