倅は1日毎に分散登校を続けている。
学校によって、どういった形態の分散登校にするか違うが、倅に至っては、もう慣れているのだから、全面的に対面登校に戻るまでは、このままでも良いのではないかとも思われる。
さて、そんな倅だが、家庭学習をする日は少し遅めに起きてくる。
そこから学校から出されたその日の課題を、ダラダラとやるようになる。こちらが常についていないと、ボーッとして手を動かさない。
更には、ふざける。
もしくは、やりたくないと文句を言う。
さっさとすれば直ぐに終われる内容が殆どなのに、甘えているのか、ちっともやろうとしないのだ。
それをいつもお尻を叩いて、あの手この手を使ってやらせているが、正直に言うと、かなり負担ではある。
ある日、どうしても午前中に複数の場所に行かなければならない時があった。
それで倅に話をした。
「今日は午前中に外に行かないといけないから、宿題は見れないよ。お母さん、大急ぎで帰って来るから、それまでは1人で出来るかな？」
案の定、倅は文句を言っていたが、それに構っている場合ではなかった。
こういう時、娘がオンライン授業で家にいるのは助かる。
娘にも伝えて家を出た。
買い物をついでに済ませて大急ぎで帰宅したら、娘は既にオンライン授業が終わっていたようだった。日本の祖母とフェイスタイムをしていたようだ。
倅が足早にやってくる。
「お母さん、僕、頑張ってやったよ。見て！」
ちょくちょく間違いはあるものの、全てちゃんとやっていた。
凄いじゃないか、倅！！
