ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

百日紅〜Miss HOKUSAI〜 感想文

こちらブロガーのけふおさんのご紹介で観たアニメ。(ありがとうございます!)

 

 

 

2015年5月9日封切/90分/株式会社プロダクションI.G制作

 

原作は杉浦日向子の漫画だそうで、こちらも面白そう。

 

葛飾北斎の娘お栄もまた、父親同様の天才だった。

そんなお栄がまだ23歳の若手浮世絵師で、父親の手伝いをしていた頃の話がアニメになっている。

 

北斎役の松重豊さんが良い味を出していた。

素朴で粗野で、それでいて渋みのある親父は、見てないようで、ちゃんと娘を見守っている。

嘘も方便とばかりに、本物のお化けや妖怪を見たいが故につらつらと花魁を唆すあたり、なかなかの芸達者だ。

それに顔色一つ変えないお栄もお栄だ。この父にしてこの娘あり。

 

葛飾父娘を通して見る江戸風俗や生活も面白い。

興味深いのは、当時の自分を指す言葉が、女性でも「俺」なんですね。

まあ、「儂」と自分を呼んでいた時代もあっただろうから、そんなもんか。

日本語の一人称の言葉は、海外では信じられないくらい多い。これだけあるよと紹介すると、大抵のドイツ人は目を丸くする。

 

江戸の四季が丁寧に描かれていて、映像美が堪能できる。

 

Youtubeの予告動画↓


www.youtube.com