娘の部屋はいつも散らかっているのだが、1番だらしないのは、紙幣があちこちに放置されている事だ。
多分、私がこっそり隠しても、絶対に気付かないと思う。
この悪癖はきっと夫の遺伝なのではないか。
夫が日本に留学していた頃、いつも部屋は散らかっていた。沢山のゴミ袋も室内にあり、夫のアパートに行っては片付けて帰るのが日課だった。
義母が生きていた頃、
「そんなタイプではなかった筈だが。綺麗好きだったのに、どうしてこうなってしまったのだろう」
と首を傾げていたのを思い出す。
実妹も独身時代は部屋を散らかしていたが、優しくて綺麗好きの旦那さんと結婚した。
じゃあ、義弟が掃除をするのかもな。良いなと思っていたが、そういう事はないらしい。
転勤族で何度も引っ越しを繰り返していく中で、段々と妹も部屋を効率よく片付けれるようになっていった。子供が産まれると、料理など興味がなかったのに、機関車トーマス好きの息子の為にキャラ弁を作ったりするようになった。
片付けが苦手だった妹は、今ではたまに実家に帰って、断捨離をしまくるようになった。
環境の変化で、自分の心境も変わっていくのだろう。
料理や編み物、片付けが苦手だった妹がこうやって家族の為にするようになった。
娘もその内、するようになるかな。