ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

指切りゲンマン。

ちゃんと起こしたし、無事に起きました。

 

多分、兄弟を持っている人の殆どは経験した事があるのではないかと思う兄姉の強引様な横行ぶり。大人になった今は仲良しかもしれないが、子供の頃は、兄姉の暴虐武人ぶりに悔し涙を流した弟妹も少なくないと思う。

かくいう私は暴虐武人な「姉」の方だったので、妹はさぞかし嫌な思いをしたのではなかろうか。

しかしながら、妹は口から生まれたのではないかというくらい、口が達者な人なので、口喧嘩では妹の方が強かった。

いつしか妹は私よりも背が高くなり、我が実家の中では1番強い人に成長してしまい、それが現在でも続いている。

 

「姉」であり「長子」である私は、同じ立場の娘の気持ちが理解できる。

一方、夫は「弟」であり「第二子」という立場から、倅の気持ちが分かるようだ。

そんなわけで、仲裁に入る場合は、喧嘩の詳細を公平に見つつも、立場上のフォローも欠かさない。

 

ところで、指切りゲンマンって、何気なく歌っていたが、結構凄い歌詞だよな。

ゲンマンとは拳万と書く。

私が知っている歌詞は

「指切り拳万 嘘ついたら 針千本飲ます」

であるから、つまり、

 

♫ 約束を破ったら、小指を切って、1万回殴って、針を千本飲ましてやる。🎶

 

という事だよな。

江戸時代の遊廓が発祥だそうで、好きあった男女が愛の証として、小指を切って贈っていたらしく、なかなかにエグい。

それだけ「約束」というのは、昔から大事なものだったのだ。

 

ドイツでは「約束」を交わす時、どうするのだろう。

「約束だよ」

と相手の目を見て言ったり、約束が成立したとして、握手を交わしたりもする。(今はコロナ禍だから、やらないだろうけど)

つまりは、指切りのような全国的に流布された仕草はないようだ。

 

子供等は、普通に友達と「約束ね」と言い交わしているだけという。

夫は「約束の証」「嘘偽りない証」「誓いの証」として、人差し指と中指をくっつけて、そこに軽くキスをして約束をする人に見せていたが、彼だけがやっているので関係ない事だろうけれど、それでもこういう仕草は、他の人がやっているのを見た事がないから、余計に印象深い。

 

ともあれ、私と娘の「約束」は守られ、倅は八つ当たりされずに済んだ。やれやれ