ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

料理は実験に似ているかもしれない。

昨日の下校時に倅はレサイクルショップでスピーカーを、スーパーマーケットで砂糖とベーキングパウダーを買ってきた。

どうやら友達同士で「クッキーが作れるか」の話になったそうで、作ってみたくなったらしい。

 

経験者ならご存知と思うが、クッキーは砂糖とべーキングパウダーのみでは作れません。

生地になる小麦粉(米粉やきな粉やらも良いな)とバターやマーガリンのような油分が必要となる。

卵もあると更に美味しい。レシピにより牛乳を使う場合もある。

クッキーの場合は、ベーキングパウダーの使用はどちらでも良いようだ。

多分、ベーキングパウダーの袋にケーキの写真がプリントされていたので、クッキーも作れると勘違いして買ってきたのだろう。

 

「これは僕のだから、お母さんは使わないでっ(゚Д゚)」

と言うので、取り敢えず、台所に置いて

「今週は時間が余りないけど、日曜日にでも一緒に作らないか」

と話してみる。しかし頑なに拒否られてしまった。

 

夫が単身赴任中は子供等は電車とバスを乗り継いで登校するようになる。従って、早目の就寝、起床となるが、なかなか眠れないのも事実。

本人が「21時に寝る」と言うので、居間にいた倅に時間が来たから寝ろと促した。

そして私も布団に入る。

寝室で爆睡していると、娘が倅を連れてやって来た。

「お母さん、倅君、火傷しちゃったみたい」

 

どうやらこっそり起き出して、砂糖とベーキングパウダーを混ぜてフライパンでクッキーを作ろうとしたらしい。

しかし焦げたのに驚いたようで、右手の平を少し火傷をしてしまったようだった。

だーから言わんこっちゃない。。。o(`ω´ )o

 

居間にいた娘を呼んで、2人で証拠隠滅?をしようと頑張ったようだ。娘が急いで患部を冷やしてくれたので、そんな大きな被害になっていなかったのが不幸中の幸いだった。

とはいえ、火事の心配もあるし、対策を練っていた方が良さそうだ。

塗り薬を塗って大きめの湿布を貼ってあげ、いい加減、もう寝ろと促した。私も眠い。

ずっとあまーい匂いが部屋中に漂っていた。やれやれ

 

しかし料理に対する好奇心があるのは宜しい。

再度、週末に一緒にクッキーを焼こうと話してみる。一応、頷いてはいたが。

「どうやったら、キャラメルができるか分かった」

そーかそーか。なんか実験してるみたいだな。

 

翌朝、患部を見ると見事に水疱になっていた。

薬を塗って湿布を貼り替えてやった。

 

「砂糖とかスピーカーとか買えるんだから、必要な文房具品も買ってきなさい」

と言うと、露骨に嫌な顔をされたが、忘れなかったら下校時に買ってくるだろう。