ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

急展開

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名作『ちいちゃんのかげおくり』を読んだ後に描いた倅の絵


その1週間後、行き成り社会福祉事務所から電話があり、呼び出される形となった。

加配の事だろうかと思いきや、私達が倅を虐待しているのではないかとの疑いが浮上し、それで監察官の家庭訪問を週2行いたい。(2~3か月続くらしい)その後、再度面談すると言われた。

どうしてそんな事になっているのかが全く見当がつかず、私も夫もかなりショックだった。


よくよく事情を聞いてみると、例の療育園の担任が、私達が帰った後でまたやって来て、日本語を強制的に習わせてるとか、異常に厳しすぎる躾をしているのではないかと言っていたらしい。

因みに、強制などしていない。

世の中には、一言語しか受け付けない脳の人も存在するそうなので、もし倅がそのタイプなら、日本語で話しかけるのは止めて、全部ドイツ語にしようとまで思っていたから、医師や言語のセラピストに都度相談して、大丈夫だと言われているから、安心して日本語を使って育てているのだ。

異常に厳しい躾をしている覚えも全くない。高齢で授かった子供だったので、夫なんかは父親というより祖父みたいな感じで、義母が呆れるほど甘やかしている。

「私達、虐待とか体罰なんてしていませんが。何を考えているんですか?!」

と思わず言ってしまった。

夫も必死に弁明するが、とにかく無理矢理にでも監察官を家に入れて私達を観察したい。できれば早めに。そんな雰囲気を感じ取った。

それで夫が

「それならこちらにも考えがある。弁護士を立てる」

と言うと、

「国相手となるんですよ。分かっていますか?もしそれを拒絶するなら、こちらは強制的に子供を引き離す」

と返された。それでもう、頭がパニックになり、泣くしかなかった。

なんでそんな事になるの?!

私達が何をしたっていうのだろうか?

 

ドイツ人の友達に電話をしたら、すぐに駆け付けてくれた。

初めて知ったのだが、彼女もまた管轄は違えど、同じ社会福祉事務所の責任者だったらしい。それで、私達に勝ち目はない。余計酷くなる。無実を証明する為に嫌でも、家庭訪問を受けてやるしかないと説得さられた。職場にいる夫から電話があり、丁度彼女に弁護士を聞きたがっていたのもあり、すぐに電話を変わった。

週末に会って、対策を練るようになる。

日本に夫も一緒に皆で永住してもいいとすら、今は思う。

夫も遠方で暮らす義母の事がなければ、すぐに行きたいと言っている。私の母は快諾してくれた。まあ、最終手段となるだろうけど。

どうせなら、義母のいる街に帰っても良いよとも話した。

そうしたら、義母と直ぐに会える距離だから、夫も安心するだろう。ドイツにいる限り、この手の話はずっとついてまわるだろうけども。夫の故郷での仕事は、別に高い地位でなくてもいい。私だって、普通の仕事でも構わないからと話した。

とにかく。

私達家族が絶対に離れ離れにならない方向にしていかなければならない。