ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

授業参観

f:id:ayayukimoto:20200929175404j:plain

 

公立のドイツの小学校には授業参観はない。少なくとも、我が家の子供達の通う現地校には存在しない。(療育園にはある。だとしたら、私立の学校にはあるかもしれない)

 

日本語補習校では、文部省から支給された日本の学校に通う日本人の子供達と同じ教科書を使い、日本語で授業を行う。毎週土曜日のみなので、圧倒的に日本語の勉強量は少ないが、1週間分の宿題が出され、毎回授業の際に行われる漢字テストの勉強もこなしていく。

1年を通じ、日本独特の伝統行事を行い、子供達は毛穴から『日本』を吸収するようになる。

当然家庭内の日本語学習が重要となってくるが、様々な事情で挫折していく子供が多い中、卒業まで頑張る子供もいる。

授業参観は、親が自分の子供が普段学校でどのような授業態度なのかが見れる、またとないチャンスである。

 

さて娘が小学部5年の時、算数の参観があった。

うすらぼんやりしている娘を見て、大丈夫なんだろうかと心配していた。突然、何かに執り憑かれたようにノートに一心不乱に書き出す娘。

不思議に思って後ろに立って覗いてみると、何の事はない、落書きを描いているだけだった。

 

翌年の授業参観も似たようになるに違いない、と内心諦め状態であったが、授業はある一つのテーマについての討論だったようで、娘の弾丸論破が終始続いていて、これまた、おったまげた。

ドイツと日本のハーフで、しかもドイツに住んでいる場合は、どちら寄りの考えで、どちら寄りの性格になるのだろうか。

少なくとも、うちの娘はドイツよりの性格で考え方のようだ。

こんなに論破しまくって大丈夫だろうかと却って心配になってしまう純日本人の母。

そんな私の心配を何処吹く風で、娘はその後もクラスの子と仲良く遊んでいるのである。