コロナ禍でロックダウンになる直前、とある政治家や知識人が
「マスクなんて役に立たない」
と言っていたのが懐かしい。
今や公共の場でマスクが義務付けられて、皆マスクをしている。
冷静沈着なドイツ人ですら、今回の状況はパニックだったようで、スーパーやドラッグストアでは、トイレットペーパー、パスタ等が次々となくなっていった。
本当にこんな事があるんだと驚き呆れてしまった。
当然、マスクも直ぐに品切れとなった。
幸いにして、我が家では僅かに使い捨てのマスクがあったから、それを使いながら、ミシンで布マスクを幾つか縫った。
その時は、まさかこんなに長くなるとは思ってもみなかった。
暫くして、テレビでマスクの重要性を謳うようになり、更には公共の場でマスクをしなければ罰金を取る方針を立ててきた。
いやはや、ここまで変わるとはね。
とはいえ、日本のように家庭内でマスクや衛生管理が徹底しているわけではなく、元々マスクに抵抗がある人が多いので、小学校では『教室内ではマスクなし。校門から教室前まではマスク着用』とか、中途半端な対策を取っている。
ちなみに中高生は、新学期が始まって2週間は一日中マスクを着けて授業を行っていたようだ。今はその規制も緩くなってきている。
夏休み中は殆どの人が国内で過ごしたようだ。
少々気の荒い連中は『マスク反対デモ』を行ったり「こんな事をしても意味がない。早く普通の生活に戻せ」と訴えていたが、大多数の人は従順にマスク生活を受け入れている。
この状況がいつまで続くか皆目見当がつかないが、今回だけでなく、『風邪を引いたらマスク』がドイツでも定着してくれたらなぁと思っている。