ドイツでは、犬を散歩している人をよく見かける。
それはそれで結構だが、糞害に関しては不愉快な気持ちになる。
もう20年以上前の話である。
夫の仕事関係で引っ越す事になった時、新居を4つの街の何処かで構える予定でいた。
そんなに大きな街ではなくても、生活に不便のない所が良かった。
それで色々見て廻ったのだが、1つの街は、糞害がとにかく酷かった。
街を散策するだけで至る所に犬の糞が転がっており、気をつけていても、いつの間にか踏んでいた。
当然その街は候補から早々に外された。
結局、今住んでいる街に引っ越す事になるのだが、ここは4つの候補街の中の3番目で、それ程魅力を感じていたわけではなかった。しかし運命というのは不思議なもので、こんなに長く住むようになるとは思いもよらなかった。
何となく、日本の郷里に似た雰囲気を感じたのだろう。(郷里に執着はないのですが)
前のアパートには20年くらい住んでいたが、そこには裏庭と表庭があった。
裏庭で子供を遊ばせようとしたら、芝生に犬の糞が点在しているのに気付き、それ以来、殆ど遊ばせれなくなってしまった。このアパートには6世帯が住んでおり、その内の1家族が犬を飼っていたが、この人が放置していると疑いたくなかった。
しかし糞害は庭だけに留まらず、門の前にも堂々とされていた事があり、流石にこれには絶句した。
大家に話をして暫くすると、糞害は無くなった。
誰がするのか知らないが、犬税を課してまで飼うのであれば、てめえの愛犬の落としたモノくらいはキッチリ始末するのが飼い主ではないのか。
※※ドイツには犬税があるのだそうです。
私は子供の頃に動物を飼っていた。犬も当然飼った事がある。その時だって、必ずビニール袋持参で犬の散歩に出かけた。
ドイツの街の所々には、犬の糞をここに捨てろというボックスが設置されている。
しかし残念ながら、そこに捨てるより、そのまま放置する非常識な飼い主の方が多いようだ。
新居に引っ越してから、糞害にまたしても悩まされる羽目になった。
糞の大きさからして、大型犬か中型犬のものだろうか。
小型犬を飼っているお隣さんに、さり気なく、挨拶ついでに道を掃除する車はいつ来るのか聞いてみた。その時、糞害の話になり、ご意見を伺ってみると、自分は必ずビニール袋に入れて持って帰る。だからポケットにはいつもビニール袋が入っていると、わざわざ見せてくれた。
飼い主をとっ捕まえて、取らせるしかないだろうとも言っていたが、誰がやっているのかも分からないので、並行して対策を練る事にした。
・コーヒーの飲みカスを撒く。
特に雨が降った翌日は、臭いが薄れるから被害に遭いやすいので、散歩前の早朝にこっそり撒いている。
コーヒーの飲みカスはナメクジ対策にも良いらしい。
別件で、やり方によっては肥料にもなると言うので、実験的にやっている場所も糞害に遭いやすいので、そこにも撒いている。今の所、効果あり。
・お隣さんとの世間話。
・もしかしたら?と思う人物に挨拶をしてみる。
・それ専用の薬を撒いてみる?
・コリウスという植物を植えてみる?
ラベンダーを植えたいと思っていた場所に、これも一緒に植えてみようかなと思案中。
何処であっても、そこに住むのであれば、誰にとっても気持ちの良い暮らしを心がけたいものだ。