今は思春期なんでアレだが、娘は口から生まれたんじゃねーかと思う程、それはそれは良く喋っていた。
24時間、それこそ寝ている時ですら、寝言がうるさい。
寝言は日本語だったりドイツ語だったりと忙しい。
少し前の事。
真夜中に大きな笑い声が聞こえてきたので、驚いて覗いてみたら、寝言だった。
翌朝になって聞いてみると、コンピュータが私達に文句を言っていたそうで、それが面白かったんだと。
深夜に聞く笑い声は怖いから止めて欲しい。
そういえば、倅はあんまり寝言を言わない。
言ってるのかもしれないけど、私は殆ど聞かない。
倅と夫の夢は、1色か2色くらいのモノクロなんだそうだ。
娘と私はフルカラー。BGMも流れる。娘は更に味覚もあるらしい。
一昔前は、フルカラー派はモノクロ派より少なかったが、今は立場が逆転しているようだ。
私の夢は、映画を観ているような感じだ。
つまり、映画に出演している自分を観ているような感じ。
娘はいつも本人が体験しているような感じだそうだ。
だから私の夢には味覚がなくて、娘の夢にはあるのだろうか。
あと夢でしか会わない人もいる。
あの人は今、誰の夢に出ているのだろう。
そういえば、大昔、『ダッシュ勝平』の作者が描いた『カイの旅立ち』という漫画を愛読していたっけ。
この漫画、今読んでも名作だと思う。